大牟田市早鐘眼鏡橋
大牟田市早鐘町に日本最古の導水橋「早鐘眼鏡橋」が重要文化財に指定されて残っています。
完成は延宝2年(1647年)
石造のアーチ橋で大牟田市の三池港あたりに干拓して作られた地域に早鐘池の水を導水するために作られました。
ここを6kmほど東進すると石工の里「櫟野」に到達します。
「「この石橋には「櫟野石」と呼ばれる良質の凝灰岩が使われており、
大牟田市最古の石造狛犬が寛正4年(1463)頃に隣村の教楽来天満神社に奉納されていることから
櫟野の石工たちが中心になって築造したと判断して良いと思います。
大正時代の古地図に位置関係を書き込みました、櫟野はもう少し右寄でしょう。
上の人の手前に石蓋のついた水路が一部保存されています。
早鐘池からこの大牟田川を跨いで三川の干拓地へと導水されたのです。
この碑文は大正11年に建てられていますが、およその内容は
付近一帯は明治のころ炭坑の坑道が無数に通じ、早鐘池の水が漏水で枯渇したために用を成さなくなり
弁財天の祠を篤志家の庭に移転したと彫られています。
この碑の脇には寛文4年(1665)の刻印のある碑文がありますし大正の碑文にも寛文4年竣工となっていますが
教育委員会の説明文では竣工は延宝2年(1674)となっています。
この9年のずれは導水路全体の完成と眼鏡橋の完成とのずれなのかあるいは施工開始と完工のずれかは不明です。
下を小さく流れているのは大牟田川です。
石積み1
石積み2
石積み3
辺り一帯は石炭産業で切り刻まれたのに良くぞ残っていてくれたものです。
狛犬の台座の記銘から探し当てた「櫟野」の話へのリンクはここをクリック
大牟田の石工が作った櫟野の狛犬へのリンクはここをクリック
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