CCD基板を改造する(前面への出っ張りを取る)
2010-10-15
1眼レフのメカ部の工作を終わって検討してみると当然のことながらCCD基板のコネクター部が干渉することが判りました。
ではLEDラインのLED側だけは割と簡単に寝かせる事が出来そうです。
信号ライン側を動かすのは僕の能力外であるのは一目で判ります。
このLED18個は3個一直列として6×3=18個のLEDを点灯しています。
CCDの受光幅は42mmですからLEDが4個点灯すればキャリブレーションは充分にできます。
ですから2系列6個を点灯させる事にします。
配線のフラットリボンは7Pinで、7番目の端っこのラインがCOM(リターン側)です。
LED基板の1〜6pinまでがそれぞれ6個の点灯ブロックへ繋がっているのですが今回はLED基板ソケットの根っこ側2系列を
点灯させればいいのですから配線を調べてみますとソケットのpin配列1と2が相当しています。
つまりフラットリボンの1,2,7を使えばいいわけで1=1、2=3 7=7を結ぶ事にします。
2を2に接続すればいいようなものですが線間1,25mmしかないのでどうせあまっている3を使う事にします。
つまり7番ピンのCOM以外はどれでも良いのを繋げればいいわけです。
@まずはブリキでカバーされていたCCD素子の裏側(めったに見れませんよ)
LED信号ラインのソケットが邪魔、その陰に少し見える電解コンデンサーも邪魔。
どちらもレフミラーBOX(ブロニカ)と干渉します。
ソケットをケーブル直付にし、電解コンデンサーは裏側に回す。
A黄色い矢印のソケットはペンチで引き抜けばハウジングが抜けます。
残ったピンはまだそのままにしておきます、後でフラットリボンケーブルへ必要なピンを半田付けします。
余ったピンはショートしない程度に切り取りましょう。
25V22μFのコンデンサーは引き抜きます。
僕は引き抜きに失敗したので毟り取る結果になりました。
B裏側に回った電解コンデンサー25V47μFは手持ちの関係です(容量が増える分は大丈夫です)
ブリキのケースの窓を広げていますが0.5mmほど直径が大きいので僅かにはみ出している。
CAの写真で引き抜いたコネクタのところをフラットリボンと半田付け直結にします。
COMの部分は7番ピンでグランドラインですから間違えてはいけません(写真の右端)。
1と2はフラットリボンの写真で左端の1と2ですが引き抜いたソケットのピン1〜6までのどれに接続してもかまいませんが
安全のため間隔をあけて1と3を使いました。
なおリボンの端子面は耐熱性がなく半田ごての熱で溶けるので厄介です。
僕は双眼顕微鏡で観察しながらはんだ付けをしました。
若いころは肉眼でこの程度の半田付けは楽勝でしたがねぇ。
レフミラーBOXとなったブロニカ、バック クリアランスは5mmほどだったのを削り取って11mm程にしていますが
上部のLEDケーブルコネクターと電解コンデンサーを取り払って横向き直結にしたので出っ張りがなくなり何とかなりそうです。
下の信号ケーブルは盛大に前方へせり出していますがブロニカの下部を切り取ったので何とかごまかせそうです。
CCD基板の様子です。
CCDは中央上面ですが認識のために白い紙を下に置いています。
左側信号ケーブル側はCCDより1,5cm程出っ張りますが右側LED側は横倒しで完全にCCD表面の高さ以下です。
エプソンGT-S620だともっと簡単に処理できると思います。
又、LEDの配線はグランド側と定電流線2本の合計3本ですからフレキシブルフラット配線でなくてもいいです。
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