ERICA68AUTOのRF部を改作
ERICA68-AutoParallax と改名
2011-10-30


2008年末に製作したERICA68ですが35mmカメラのファインダーを改造して搭載していたので
距離計連動ではありましたが視野率も不安定、パララックス補正はブライトフレーム固定表示と不満の残るものでした。
どのように変更したのか参照くだされば幸いです。

http://mutohide.net/handmaid/erica68auto.html

そこでマミヤプレスのファインダーブロックを使えないかと思案してみました。
カメラ本体の幅は110mm以下なのですがマミヤプレスのファインダー幅は120mmが最低の幅となります。
頭デッカチで福助さんの様になるのが気になりますが非常に見やすいファインダーになります。

マミヤプレスの距離計アームの∞から1mまでのスイングストロークは2mmほどしかありません
80mmのHeligonのストロークはそのspanでは9mmほどのストロークです、約2/9に動作を圧縮する必要があります。
ですが


ERICAの天井に12mmのアルミブロックをくり抜いてスペースを作ります(現物合わせの図面なしなので見苦しい)。
無限大位置の変換アームの位置です。



最短0,6m迄のストロークがありますので全行程は14mm程ありますが距離計ブロックの接触位置では
スパンは3mm程に圧縮されています。



パララックス補正の動作はマミヤプレスとは手法を変えて三味線糸をプーリーで位置変換して行います。



正面から見たブライトフレーム、コーナー4か所を表示しますが裏方はパーマセルテープで見苦しい継ぎ接ぎ姿。



少し頭がオーバーハングしました、アルマイトヘアライン仕上げの儘です。
この色調のほうが軽快で却って重苦しくなくていいのかもしれません。



サイドビューです。
左側のグレーのアイカップからさらに20mmぐらい離れた後方から眼鏡着用でも全景が見渡せます。
眼鏡を常時着用の私に眼鏡に傷を絶対与えない理想のファインダーとなりました。

マミヤのファインダーの接眼部ではなく新しく光学系を作り変えました。
広角なので倍率は0.6程度ですが元が大きいだけに広々と明るい視野です。


仕上がり重量は2020gr(電池込み)となりました。



∞テスト夕暮れ時f:5.6〜8。
12年前に期限切れのASTIA ISO100 自家現像処理。



秋明菊 F:2.8  1m弱



不如帰  70cm位

花の写真はメインの花をファインダーの中央に置いたつもりでの撮影です。
中央部が赤いのと葉っぱが黄色なのはフィルムの経年変化か現像の斑だと思います。
パララックス補正の誤差があるかどうかの試験ですが概ね成功だと思います(手持ち撮影)。
近接側では中央にあるはずの花の位置が少し右に偏っています。
ブライトフレームをもう少し右寄せする必要がありそうです。
最も重要な上下フレーミングは正確だと思います。

なお最短60cmになると距離計の誤差が数センチメートル発生するので距離計が正常に使えるのは70cm程度までです。


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