1世紀前のレンズで見る現代
                                                                   2004/08/05



1812年から1886年までのクラウンガラスを使ったレンズの黎明期に時代に終わりを告げて、
アッペとショット両氏によって「バリュームガラス」が発見され、
このガラスを使った現在までの「アナスチグマット」の第2期時代とに
大雑把に歴史を分けて見る事が出来る。と、物の本に書かれています。

さて、その頃までに3枚玉やシンメトリカルなどの複合レンズなどが沢山誕生しています。
アナスチグマットの時代が訪れ、三枚玉の延長線の上に並ぶ、テッサーが発表されたのが1902年です。
 そのテッサーの出現の1年前、1901年に発表されたALDIS-BUTCHER ANASTIGMAT を入手しました。
前玉は凸と両側凹を張り合わせ、絞りを挟んで両凸レンズを配置した2群3枚レンズです。
この時期には、いまだに人気のあるヘリヤーなどの名レンズが沢山輩出しました。
ある意味では1世紀の年月を静かに過ごしたこのレンズは
近代レンズの先駆けとして短命な寿命を終わったレンズの中のひとつなのでしょうか。

レンズの焦点距離は6インチ(約150mm)開放 f値は4,5です。


せっかく1世紀も前のレンズの味を見ようと云うのですから、ボデーの方もそれなりに格調高い物をと
名前は「マリオン・ソホ」、
レンズと同じく大英帝国のカメラです。
本物は黒いモロッコ革張りのカメラなのですが中の木材類も風化してぼろぼろでしたので
ジャカルタの友人から頂いたマホガニーで周辺を作り変えて漆塗り仕上げをしてしまった物です。
加工の記事は下のアドレスかこのHPのCAMERA>改造カメラ>「マリオンソホをトロピカルに」です。

http://mutohide.ddo.jp/reconst/marion-soho-trop.htm

マリオン・ソホは1905年からの製造となっています。


小学校の入り口に作られたコンクリート製の古い恐竜。
夕暮れ時、絞りf=5,6 シャッター速度1/30ぐらいです。
後方の木の隙間の遠景のにじみ等が面白いですね。



ファインダーは9cm幅ありますがフイルムゲートは6×7cmですこし勘違いしたようです。
右手の二人はギリギリでした。
どの駒もシャッター速度は1/300ぐらい、絞り値はほとんどf=11と16の間。


猛暑ですね。木陰を選んで一息ついている二人。



部分拡大して見ましたが鮮鋭度はすこし悪いのか?



レボルビング出来ますので縦画面も1枚。



やはりセピアにすると古めかしくなります。
すこし電柱が歪んで見えるような気もしますね。

全体的にさほど欠陥は見当たりませんが1世紀にもなるのですこしコントラストが低下しているような気がしました。
当然と云うか不思議に古めかしい感じの写真になるので、
古いレンズ遊びは病み付きになります。

END

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