ニコノスWのレストア
                                                          2004-5-27


WEBで友人がニコノスをレストアしたという話を聴き思いだして探して見たら、
数年前からばらしてホコリをかぶっていたニコノスが出てきました。
探して見たら


さて部品は全部あるのかどうか?


この時代になると機械制御を電子回路で補っていますのでちょいとややこしくなりますね。


防水カメラなのでグリスなど多用しているようでフォーカルプレーンシャッター周りは油漬けの状態です。
あ・・・これは一度ベンジンをご馳走したところです。


電子回路は幕面の標準グレー板の反射をキャッチしてシャッター速度制御のための回路です。
既にかなりの集積回路が使われていますし、裏側にはトランジスターが5個ほど使用してあります。
巻きあげ軸のすぐ横にブルーのマッチの頭上のものが見えますが、これが焼結タンタルコンデンサー
電気的には素晴らしい性能を有しますが電子部品の中ではどちらかと云うと寿命の短い部品です。
全部で6個ほどあり、調べましたが不良品は見つかりません。
集積回路には手が出ませんがこのカメラのシャッターは3段階、
機械式にメカニズムを電子回路がアシストするやり方です。

BとMとAの切り替えがありBはバルブ、Mは1/60 Aは壊れた場合1/500程度で走ってくれるのです。

其処で今回は粘りついた縦走りフォーカルプレーンシャッターの油洗浄とタンタルコンデンサーのチェックで
元に戻します。


これは底部ですがここのタンタルコンデンサーはオレンジ色ですね。
これがシャッターの後幕の制御をする部分です。


台形のグレーのブレードが見えますがこれが入光反射板です、上にセンサーがありレンズを通してきた光量を
検出します。


左下からドライバーで指しているのが受光センサーでこの下が暗室ですね。


とりあえず完成となりました。

試写です。主にシャッター速度の確認用ですが、久しく使わなかったニコンレンズとは一味違う
穏やかさを感じました。


これ何の花?


アンズの大木 まもなく沢山の実が収穫できます。


自作灯油窯の回りの雑物

メダカの水盤、毎日数十匹のメダカを救出中。
このまま孵化すると親が食べてしまうのであります。