ストロボ内蔵シノゴ2眼レフ

2008/07/12

シノゴ2眼レフはこれまでに5種類ほど制作しましたが今回は焦点距離150mmのC-CONGO f:4.5 を使います。
このレンズには思い入れがありまして最初に製作したスピグラ改造の2眼レフ1号機についていたものです。
このレンズの筆おろしは写真家「井上暖」さまがしてくださいました。
秋山庄太郎先生のポートレートを撮影され、それから確か12日ほどで秋山先生は逝去されました。


先の制作は135mmでしたので多少は重たくなる予定です。
実は先のシノゴ2眼レフを完成させた直後から構想を練り、制作に取り掛かっていたものの2/3完成というところで挫折、
1年半近くもブランクを作ってしまいましたがようやく先月から製作を再開しました。


今回内部構造などは基本的に以前と変わりませんので説明は省きます。
ただ製作の途中で「アイキャッチ用にストロボが欲しいなぁ」「どうせなら「4個ぐらい付けたらどうだろ」
いろいろと突き上げを喰らいますのでだんだんと形状がおかしくなってきました。

レンズC-CONGO4.5/150mm
シャッター COPAL PRESS-No.1
B/1/2/4/8/15/30/60/125
撮影距離 無限大〜最短撮影距離95cm

パララックス自動補正、612、69の場合もパララックスは自動補正。
インテンスクリーン採用。
ファインダールーペ部は前後手動スライド方式。

ストロボ4灯選択点灯可能・電源電池UM-3 4個
ストロボ回路操作電源電池 23A 1個
外部シンクロターミナル 1個

重量3,3Kg


ずいぶんと頭でっかちになっております。



真正面からですとまるで手配写真



ライトパネルを立てるとファインダールーペが自動的に立ち上がります。
収納は90度ひねると畳込めるゴム製です。



真横から見たところ



逆側からライトパネルを立てたところ。
ファインダーのパララックスは自動補正ですがピントフードは前後手動スライド式。



ピントテスト中の後姿
ライトパネルの左上の4個のSWでストロボ4灯が選択あるいは全点灯。
よく見えませんがその下に4個の赤色LEDの充電表示。
中央に4個の単三電池が挿入されております。
右上のルーペの辺りに見えるのがストロボ外部シンクロ用ターミナル。




乳白の拡散パネルを外しますとリレー駆動電源がテーピングされて入っております。
4個のストロボは写るんですから取り出したもので、構造が簡易型のために接点に高電圧が掛かっています。
接点4個を全部並列に接続していますので選択充電したストロボが光ることになります。

そして、外部シンクロ用には絶縁した接点信号を出さないと外部ストロボは即座に破壊されるでしょう。
本来はFETなどの半導体SWを使うとスマートなのですが
耐圧300VのFETが手元になかったので2極の高感度リレーを使います。が
それでも応答時間が1.3msとやや遅いのです。
そこで5V電源用のリレーを瞬時駆動で12V電源で操作します。
こうすると気持ち早い動作が期待できますがシャッターの最高速は1/125ですから充分でしょう。

普通の操作では瞬時通電ですから23Aというアルカリボタン電池を積層した12V電池は
まず数年は交換しなくていいでしょうがテープを解けばソケット式にしていますので交換は容易です。
また単三電池の方は立ち上がった蓋の裏側というかフード側の蓋をスライドさせてすぐに交換できます。



ご近所のTちゃんにモデルになっていただきましたが寝起きだったようで多少ご機嫌斜め。
ストロボ4灯点灯、f:16

END

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