アームカメラ、エイトバイテンをRFに進化させる
2010/05/01

こんなRFのエイトバイテンは世界初じゃないかな?


一月前にお披露目した手持ちエイトバイテンの最大の欠点はピントグラスでピントを確認するか
あるいはヘリコイドスライドに刻まれた目盛りでおよその目測しかなかったのです。
もともとエイトバイテンともなるとレンズの焦点距離は200〜400mmぐらいの長大なもので
ごくわずかのヘリコイドのずれも映像になってしまうと悲惨な結果になりかねません。
そこでワンポイントでいいからピントファインダーを構成できないか。
つまり、旧式のレンジファインダー機(バルナックライカ等)のようにピントを合わせるファインダーを用意して
これでピントをあわせたのちにフレーミングを決めれれないかということです。


幸い大きなボデーの光路の周辺にはゆとりが残されとぇいます。
そこで潜望鏡式に画面中央部でピント合わせをして
撮影時にはそのファインダー機構を退避させられないか。



1眼レフの構造と同じでミラーで光路を90度折り曲げ35mm1眼レフのファインダーマットを使います。
およそ全画面の1/60ぐらいを監視することになります。
手持ち撮影が主目的ですからピントを合わせるべき位置にカメラを振り回します。
これは左に倒れて居るところ、左側の軸心を中心に90度立ち上がります。




試行錯誤がありましたがこのような機構を組み込んでいます。
現在はファインダー機構は撮影光路外に倒されて収納されています。




これは外部からの操作でファインダー部が起立してレンズの透過光を45度ミラーで折りまげて
画面中央上部のフレネルレンズつきのピントグラスに結像します。
ボデー側面で約3倍のルーペで拡大観測します。

このファインダーブロックは普段触る場所でもありませんし
手前側は撮影時の光路を邪魔するので肉抜きと、折り畳みの負荷を軽減する目的で
可能な限りの軽量化肉抜きをしているのでまるで骸骨のような姿ですが強度剛性は充分です。





手提げハンドルの脇に設置したファインダー口、これなんだか判りますか?
種明かし・・・旧式のシャチハタスタンプの小型の台です。
現在のスタンプ台は全部プラスチック製になっていました。





蓋を開いて折り畳まれたフードを立ち上あげ、その運動で本体内の潜望鏡のようなファインダーブロックが立ち上がる仕組。
リンケージはプーリーとステンレスワイヤーを使用しています。




こんな感じの折り畳み、ウエストレベルファインダーで蓋を閉めると光線漏れが完全遮断され
中の潜望鏡は舞台のかげに引き込まれます。




これをファインダーで観測してみましょう。




内部に倍率3倍のルーペが仕込んであり、フレネルとダイヤカットピントマットのおかげで明るい結像です。




上のシャチハタ・ファインダーを倒すと遮光されて撮影OKとなります。
フレーミングは自分の勘に頼る豪快なエイトバイテンです。


END
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