潮見神社の狛犬たち(佐賀県武雄市橘町大字永島17343)
2013/06/28訪問


嬉野に宿泊して佐賀西部探索
家に帰るべく高速道路の入り口に向かって車を進めていたところ神社の案内標識が目に入りました。
ジャンクションまであと数キロ、肥前狛犬にも沢山逢えたし・・・
見なかった事にして通過するか・・・
結局車を止めて下見をしてみましたがカッパの石像が20体ほどある寂れた神殿があるだけ。
しかし、下宮と書いてあるという事は上もあるのか?・・・
疲れているし参道も車1台がやっとだし・・・

車の傍まで引き返したら村人を発見したので上宮の様子などを聞いてみたところ車で上がれるらしい。

「狛犬さんはいますか?」とは聞く訳にいかないし、
ままよそろりと登ってみましょう。
雨に濡れた急坂で怖かったですが何とか登り着きました。

江戸時代の2対に始まる昭和まで網羅した狛犬の変遷を一つの神社で見ることができました。
しかもこの神社はなぜか狛犬探索の趣味の方々の話題になった事がない不思議さ。

下宮(中宮と一緒に同じ所に遷座しているようです)の案内板




参道入り口に近い所にある数十体の河童と左の古い石人像
ここは城跡でもあるようで、カッパを引連れて城を攻め取ったとか守ったとか・・・

どうも遊び疲れて最後の力を振り絞っての神社探索でしたので注意力散漫で反省中。



このワンコも中宮(下宮)の脇だったのか上宮境内の入り口だったのか・・・
おそらく昭和10年代の作りに見えます。



台座もしっかりしているので製作年月日も判ると思います。



やっと辿り着いた上宮拝殿に上る石段の脇に子取り狛犬が一対。
これも年代調査をサボリました。


 
 
 拝殿手前の石段脇子取り狛犬(年代未調査、大正位かなぁ)



拝殿から本殿を窺うと2対の狛犬さんが見えます。



 脇に回ってみて驚いた。
拝殿からは見えない陰にかわいらしいわんこがいました。


 
本殿と拝殿をつなぐ、つまりさきほど一番手前に見えた狛犬は明治23年の奉納です。
ちょっと唐狛犬の風貌に見えます。


 
これが本殿の下で頑張っているワンコ
狛犬と呼ぶよりはワンコだねぇ、
間違いなく江戸時代の実にユーモラスな風貌が良いですね。


 
そして極め付け。
これは肥前狛犬ではないでしょうか、四肢の間は何んとなく彫ってあります。
左の吽形の胸には「正一」縦書きに彫ってあるようにも見えます。
まさか正一位じゃありますまいが、単なる勘違いかなぁ?


 
そしてこの背骨(おさげ髪じゃないですよね)の表現。
一見素朴に見えていて絶妙のデフォルメした主張だと思えませんか。


オマケ
モノクロフィルムも詰めていったのでよろしかったらどうぞ。
EOS1 PRESTO Pc-Tea




 


 








 END
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