狛犬のデパート 

長崎 諏訪神社の狛犬

2009/11/23(10月撮影)

諏訪神社由来

長崎は、戦国時代にイエズス会の教会領となり、かつて長崎市内にまつられていた諏訪・森崎・住吉の三社は、
焼かれたり壊されて無くなっていたのを、寛永2年(1625)に初代宮司青木賢清によって、
西山郷円山(現在の松森神社の地)に再興、長崎の産土神としたのが始まりです。
(諏訪神社HPより転載)

という事で長崎ではキリスト教伝来によって神社仏閣が迫害を受けた時期もあったのですね。
諏訪神社にたくさんの狛犬がいるのも1625年以前に打ち壊されて廃社となった神社にあったものを
諏訪神社が合祀したのであろうかと愚考いたします。

「止め事成就の狛犬」は崩壊しかけた狛犬の前脚に願をかけてコヨリを巻きつけるのですが、
ある意味狛犬の崩壊防止になるのかもしれないと思ったのでありました。
この狛犬の由緒には諏訪神社の歴史を約300年もさかのぼる古いものであるとの社伝があります。

図らずもキリシタンとの葛藤で狛犬が一箇所に寄せられてしまったのではないかという長崎ならではのおはなし。


 
1                                                  2
1の鳥居を過ぎたところに置かれた昭和10年代の巨大な狛犬。


    
3                                            4
さらに登ると戦後作られた逆立狛犬(河童です)


  
5                                               6
第2次大戦後直ぐの昭和23年奉納。


  
7                                        8
拝殿左側、斉庭の狛犬


   
9                                            10
8の顔を正面から見るとかなりな崩壊・10は由緒書き



  
11

「高麗犬井」またの名を「銭洗い井戸」。
狛犬の口にくわえたパイプから山の湧き水が流れていて
これでお金を洗うとご利益があるという。
ムカシのマネーロンダリング装置のようなものか?




   
12                                                  13
12は丸山の遊女が奉納した狛で、下の丸い石の台座ごと回転します。
これを海に向けてお参りすると海が荒れて出航出来ず、お客が長く逗留する・・・怖いなぁ。

13はトゲぬき狗、これも口を開いた1匹だけ、口の中に手を入れるとトゲが抜けるそうです。
吽形は壊れて無くなったのかも知れませんね。



  
     14                                                    15
河童の狛犬が拝殿の裏手にあります。



  
16                                                17
かなり古い狛犬ですが台座の下部がありません。
脇の割と新しく見える灯篭は文化七年(1810年)の銘


 
18                                                  19
まったく無銘、前足は折れているようです(折られたのか?)。



  
20                                          21
階段を登り切って拝殿に入る所の大きな楼門の中に保管されているので
帰るときにしか気が付かない陶器の狛犬。



  
22                                                   23
狛犬と言っていいのかどうか、裏山の稲荷神社の辺りにはこのような狛狐が何対もあります。

モノクロ、カラー混在でお見苦しい点、ご勘弁ください。
たくさんの狛犬をご覧いただきありがとうございました。

END

TOPへ戻る