TANAR2.8-50mmの試写。
修理でお預かりした田中光学のTANACK Type IV−Sに付いていたTANARです。
本体のほうはシャッターが不調で、現在整備中です。
さて、このレンズのヘリコイドは340度ほども回転するのでつかみ変えて操作しなければ全行程をまわせないのですが
普通の使用には何も問題はありません。
このレンズは1,5feetまで近接撮影ができるのです、したがって3feet以上で使うときには何も負担を感じないのです。
本体はさておいて、このレンズは長年放置してあったためか後玉にカビ、前玉にカビと軽い拭き傷があったものの
性質の良いカビだったようで・・・丹念に拭いたらきれいになりました。
そうなるとすぐにも味見をしたくなり、34度の残暑の中、車で20分ほどの大宰府の政庁跡と戒壇院、観世音寺を尋ねました。
ここには来年、九州国立博物館も完成する予定の由緒深いところです。

なぜか灯篭が中心に据えられた戒壇院。

かなり荒廃していましたが由緒深い、歴史的にも貴重なお寺です。
皆さんの寄付や署名で何とか瓦の修復も完成しました。

いかめしいことが書いてあります。

肉眼で見たよりははっきりと木目が面白く出ました。
特にコントラストを強くしているわけではありません。

古い石塔

最短の1.5フィートに接近、ライカIIIFの距離計とのマッチングが怪しいと思いました。
開放で撮影しています。5cmほどアトピンになっているようです。

五重塔と、確か鑑真和上の石碑。

藤棚の下でかなり暗いのですがつぶれなかったようです。

戒壇院の脇の門、ここをくぐると小さな路地を隔てて観世音寺です。

ちょうど戒壇院の和尚が帰ってこられましたが、「やあご苦労さんと」挨拶をされました。
正面からは・・・すれ違いざまに1枚・・・ありがとうございました。
竹垣は先の台風で傾いたままですね。

今度は観世音寺です。
こちらは国宝の梵鐘もあり宝物殿には国宝、重要文化財の仏像などが鎮座しています。

内部には入れないようになっています。

楠木の根っこ。

国宝の梵鐘です。
日本最古の梵鐘だったと思います。
NHKの除夜の鐘で鳴ったことがありますが、ひび割れが発見されてからは鳴らしていないようです。

木陰で子供を遊ばせているお母さんたちがいました。
この日34℃と言う猛烈な残暑に見舞われました。

観世音寺境内に通じる参道の犬、愛想よく近寄ってきますがカメラを向けると迷惑そうに横を向きます。

数百メートル離れた場所に大宰府政庁跡があります。
入り口の桟道の石段が見えます。
ここは掘割で区切られていたようです。

ザリガニを釣る少年。

釣れたようですね。
おまけ
BALDA912に距離計を連動した軽量シノゴにポラロイドを装填しましたのでTANARと共に使いました。
写して成功したら被写体様に差し上げましたので2枚ずつ写しましたが、いいほうは相手に渡しますので
手元には失敗ばかりが残りました。

これがそのカメラです。ポラ45を装填しました。

高級そうなデジカメを携えた外人さんご夫婦に声をかけて数枚。
しくじったのを僕の記念にしました。
彼もデジカメで僕と僕のカメラを写していました。

大宰府政庁の礎石の前で台湾の方です。
ワシントン大学の経済学教授をされていて、3ヶ月間北九州市の然る所に研修にこられたそうです。
ホームページにUPする許可はいただきました。

観世音寺の本堂。
おしまいまでありがとうございました。
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