ネガカラー自家現像によるフィルム比較

ネガカラーフィルムの自家現像を友人(M)氏の御助力により試験していますがずっと成績が悪く
もしかしていま主に使用しているフィルムのせいではないかと思い当たりましたので比較試験をして見ました。

なお、フィルムメーカーの製品を云々するのではありませんのでその点勘違いをされませんように。
あくまでも当方のマイナーな処理での比較報告であります。

近所にアメリカのスーパー(或いは倉庫販売)のコストコというお店があり、当然コダックのフィルムは安く販売されています。
製品名はKODAK SUPERGOLD400(C-41処理)、これを使っているとどうしても現像がおかしいのであります。
自家調合の配合ミスかとも思い悩んであらゆる手を尽くしたつもりでしたがうまくいきません。

そこで、ブローニーフィルム現像の際に国産のフィルムを使ってうまく行ったのを思い出し
KONICAMINOLTA400JX(C-41処理)と比較するチャンスが発生ました。
何のことはない、嫌気の差したコダックが車の中に転がっていて他にフィルムがなかったので
仕方なく撮影してほったらかしにしていた撮影済みの物と次のコニカミノルタと同時に現像しただけなのです。
さほど長時間の保存ではありませんので潜像化はないものと思います。

カメラはローライ35、現像液は(M師匠)から試してみよ!とあてがわれた配合水肥料液(冗談)であります。
漂白は例によって、農薬鉄キレート材を使っています。
定着はスーパーフジフィックスと言う3液処理です。

同じタンクに2本同時に放り込んでの処理ですから現像処理条件は全く一緒です。
撮影はいつもながら山勘露出ですが数十年これでやってきていますのであまり外れはないと思います。


 
 1 コニカミノルタJX400 スキャン時自動露光調整、色補正とかなし。            2 カラー補正をかけてみました。



 
  3 これも自動露光補正でスキャンしたまま。他の補正はなし。              4 これはオリジナルのマゼンタよりを補正したもの。



 
 5 KODAK SUPERGOLD400 自動露光補正スキャン、オリジナル           6 カラー補正をかけたものですが無理があります。



上がコダックで下がコニカミノルタです。
コダックは現像が浅くて情報のバーコードみたいなのも薄いですね。



   ご覧のようにコニカの方は僅かにマゼンタを抜くだけで調子が出ます、
これはおそらくスキャナーの基本設定がフジをベースにしているからではないかと想像します。
(スキャナーはCANOSCAN D2400U)

ネガベースで見るとコダックの方はかなり(2段階ほど)映像が薄いのですが例のアンバーベース色はコニカと
同等かコダックの方が少し薄いぐらいどちらも良く抜けています。
要するにコダックの方は現像時間がこの処理では不足なのかと思いますが、
では時間を延長してもどうしても調子が出ずに悩んでいました。

あまり思い悩まずにこれからは国産フィルムを使えば快適な現像が楽しめるわけです。
ネガカラーフィルム現像に惜しみないご協力、援助をお送りくださった(M氏)に深く感謝します。

END

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