MAKIFLEX STANDARD

                                                          2004-4-6

まさに、瓢箪から駒、棚からぼた餅と言った状態で、PLAUBEL社の69サイズ1眼レフ・マキフレックス
然るカメラ、写真のお知り合いの篤志家から頂戴しました。
相当珍品に属するカメラだと思いますが重厚な総金属のずしりとしたボデーにフォーカルプレーンシャッター内蔵です。
ボデーの重量はレンズボードを外してロールホルダーを装着した場合、2.7kgでした。
レンズ次第では軽く3kgをオーバーしそうです。

シャッターはB 1/8 1/10 1/15 1/30 1/60 1/125で、1/10にはストロボ同調マークがあります。

69サイズの画面は縦横差し替えが可能です。

おそらくは写場用の所謂スタジオカメラとして設計開発されたカメラであろうと思います。
なんとシャッターを切るたびにカウンターの数字がUPしてゆきます。
現在のカウントは5900回程度ですが実際にフイルムを装填して切られたシャッター回数はいかほどだったのでしょうか?

追記
 あるサイトでこのマキフレックスにはオリジナルバージョンとスタンダードが存在するそうです。
 さらには、レールを使ってあおりが出来るようにしたものまであるそうです。
 総生産台数は500台程度のようでこの機体の製造Noは282です
 かなり詳しく記載されたサイトは
 http://www.nsobject.jp/index.html です。
 まだ、リンクのお許しは得ていませんが色々と変わったバージョンや付属品の記載があります。



レンズは私が秘蔵する、これまた珍しい WOLLENSAK USA VERITO f4.5 DIFFUSED FOCUS 5inch 
を凹みボードに付けて見ました。
残念ながら3m以上はなれた被写体には合焦出来ません。(5inchのレンズでは短縮量不足)


ジャカルタにお住まいの別の友人から頂戴した COOK ANASTIGMAT LENS f/6.5 9 1/2inch SeriesV
75mmほどフランジバックが不足するので水道のパイプ用塩ビのエンドキャップを利用したアダプターを作りました。
このテーラー・テーラー・ホブソンの古典レンズは既にかなりな擦り傷が特に後玉に発生しています。
室内等では往年の味わいを見せてくれましたが屋外ではどうなることか?

試写
本日一人でお留守番を仰せ遣っていますので仕方なく機械工作室でシャッターを切りました。
 

COOK f:8 1/8 ASA400


tessar 15/cm f:16 1/125
頂いたカメラについてきたものです。
古い時代のものらしい落ち着いた写りです。


COOK 多分24cmほどの焦点距離 f:16 1/125
このレンズはジャカルタに在住する友人がお土産に下さったものです。
おそらく100年は経過したレンズでしょうからその味わいの片鱗を感じ取れれば幸せだと思います。
同じ場所に三脚を据えています。
なお、擦り傷なども多いので深いフードを使用してかなりな効果がありました。


ソフトフォーカスレンズ、ベリート・VERITO 焦点距離約12.5cm(非常に珍しい焦点距離です)
は三脚を移動した後ですので少し画角が違います。
f:5.6 1/125 ND4 を使っています。


ベリートを開放で使って見ました。
シャガの花です。
ピント位置は目視で決定後、少し前進で丁度良い様です。
一つ上の写真では手前左にピントが来ていますが、おそらく目で見ている波長とフイルムの感度波長が
違うのではないかと勝手な推測です。

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