ネガカラーC-41処理温度特性試験
2007 10


ネガカラー現像時の処理温度管理は普通38℃±0.5℃と云われていますが然る方から温度関数グラフはないのか?
とのお問い合わせで、これまでの38℃と然る方のテストデータ30℃のデータから推測グラフを作成し
それを実証しながら、さらに低い温度領域までテストしてみました。
最低の23℃データはそれ以上の温度データの傾向から推測して推測線1発で成功しました。

温度管理を正確にする姿勢が厳然としている「然る写真家様」の叱咤お陰でついに23℃までの特性グラフを作ることができました。

現像液の研究をしてくださった「M」さま、温度グラフを提出せよと鞭打って下さった「I」さまありがとうございました。

23℃テスト(センチュリア400 EOS10-35-70ズーム)

1 
現像23℃-14’30” 
漂白23℃-7’
定着23℃-3’(スーパーフジフィックス)



現像23℃-14’30” 
漂白23℃-7’
定着23℃-3’(スーパーフジフィックス)


26℃テスト

3
現像26℃-8’15” 
漂白22℃-7’
定着22℃-5’(スーパーフジフィックス)




現像26℃-8'15” 
漂白22℃-7’
定着22℃-5’(スーパーフジフィックス)


28℃テスト
30℃〜38℃のテストはこれまでにいろんな方が実施されていますので30℃以下の試験をします。
28℃テストを行いましたが、テスト機材にKonica Fantasyを使い、フィルムもフジ記録用ASA100を使っています。
したがって色調などに変化が出ると思います。
あくまでも現像時間のテストと云うことでご覧ださい。


これがコニカ ファンタジー
3点オートフォーカス、スライド式周辺ソフトフィルター、ストロボ点灯はSW式でスローは1/10まで。



現像28℃-6’30”

漂白23℃-5’
定着23℃-3’(スーパーフジフィックス)
周辺ソフトフィルターON
公園の砂場



現像28℃-6’30”
漂白23℃-5’
定着23℃-3’(スーパーフジフィックス)
周辺ソフトフィルターON



現像28℃-6’30”
漂白23℃-5’
定着23℃-3’(スーパーフジフィックス)
周辺ソフトフィルターON
無人野菜販売のおじさん。
右側の少し大きくなっているのは白菜。


30℃テスト(センチュリア400 EOS10-35-70ズーム)



現像30℃-5’30” 
漂白22℃-7’
定着22℃-5’(スーパーフジフィックス)



現像30℃-5’30” 
漂白22℃-7’
定着22℃-5’(スーパーフジフィックス)


一応厳密なことを望まないのであれば23℃までの現像温度に対応できると思います。
これから寒くなるので定温管理が難しくなりますので現像中の温度低下などに対する緊急時間延長などに役立てば嬉しいです。
また、漂白と定着は常温でも構わないような気がしました。
漂白に関してはかなり使いこんだ液ですが攪拌中、3分ほどまではガスの発生を感じますがそれで漂白が完了するのか?
とりあえず23℃位、5分間でも充分漂白は終了していました。


これまでに試験した特性グラフ
END
TOP