Sanderson Hand Camera
1901年を可動にする

20012/07/16


先輩から動くようにしますからと無理をお願いして入手したカメラでしたがなかなか手が出なかったカメラです。
その先輩も2年前に鬼籍に入られて寂いしい限り、申し訳なかったと気を取り直して手を付けてみました。







シャッター膜が不動だったのですが解体してみると当時のシャッター膜はボシュロムが開発した
硬質の加酸ゴムシート(0.32mm)が使われていました(画面右側)。
レンズの位置にある素材は一世紀を超える紫外線などによって変形して半ば風化していました。
触るとパリッと割れてしまうので燐青銅の薄板0.12mmで同じ形を作ってみました(シャッター内に装着したところ)。





左のシリンダーはゴムポンプによるエアレリーズ用
右側のシリンダーはスローガバナーとして1,2,5のスロー時の遅延回路になるものですが以外とうまく働いてくれます。




シャッターが治りましたので画面が手札より少し小さくなりますが6×9のロールホルダーを加工します。
トプコンの旧式なロールホルダーです。




縦横画面切り替えはレボルビング(旋回)ではありませんがフランジボードを
簡単に差し替えて切り替え出来ます。


試写

2006年に期限切れとなったFUJI PROVIA100Fを実験中の自家現像処理で処理してみました。



鬼百合



中央部の部分拡大



フォトショップで昔のモノクロ調にしてみました。



もう一枚。
END
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