フォクトレンダー プロミネント(PROMINENT)

1932年に発売されました、レンズはヘリアー10.5cmf:4.5.6×9と6×4.5兼用。
いわゆるスプリングカメラですが大いに凝っていましてレールの下にチェーンがあって、開いたときにイコンタのようにバチンと飛び出さないようにするすると出て定位置に固定します。
また、開いたとき蛇腹の内圧が急に低下しないように両脇に吸気口を設けるなどです。
露出計もこの時代始めて搭載されたと思いますが、私の機体からは取り外されています、光学式であまり当てになるものではなかったと思います(ないので言い訳がましいですね)。
距離計は上部の方にあり、この形状から花魁(オイラン)ともあだ名されていたそうです。
上下スプリット方式ですが境目にはっきりと黒い横線があるので今となっては見辛いですが基線長は90mmもあり、さらに2倍近い拡大率ですから、戦艦大和の測距儀をほうつとさせられます。
当然望遠鏡のように視度補正があります。
久しぶりに使ってみましたら僅かに光線漏れがありましたが15cmのヘリアーとまでは行かないまでもやはりフォクトレンダーが誇ったヘリアーの味があると思うのは私の思い入れだけでしょうか?。
距離計が見辛いので、特に最後の駒などは少しピントを外したようです。