スペシャル・ルビーを改造しました。

スペシャル・ルビーは比較的長期にわたって生産されたようです。
手札サイズの物が我が家に3台も放り込まれて出番を待っている状況で、
我が家に、最後に放り込まれたものはDALLMEYERのマークが入っています。
外観はさほど痛んでいませんがシャッター回りはすでにぼろぼろでした。
すべてレンズは取り去られて廃棄物としての扱いを受けています。
サイズとして考えたとき6×9サイズに復活するには図体が大きいので嫌われるのでしょう。
レボルビングが利くのに目を付けてカーテンの懐を観察すると、
4インチ×4インチのスクエアフォーマットに改装できないかと思いつきました。

そういえば4インチ×4インチなんてフォーマットは古今東西聞いた事がないような気がします。

ひょっとすると世界初の快挙か、はたまた暴挙か?
早速手を加える事にして先ずは機関の修理から始めました。


レンズなしで蛇腹式のレンズフードがおまけに付いています。
寄進してくださった先輩にレンズは取り上げられています。
シャッター部は完全に風化してしまっています。


シャッターユニットを取り外した中身です。
ユニットは3本のネジで固定されており、これをはずすとユニットだけが取り外せます。

  
1 シャッター部のネジ    2 幕の裏側のネジ     3 巻き撮り軸の近く
この3個のネジを外すとミラーを含んだ機構が1式取り外せます。


取り外したユニットで、ミラーも駄目になっており幕はパリパリに壊れています。
ミラーは100円ショップで購入した手鏡を薬品処理で表面鏡にしました。
(HPの別の項目に表面鏡の自作を書き込んでいますので参考にしてください)
給油をしておきますが希釈したオイルなどではなく、ミシンオイルを差してあげます。

幕の材料は暗袋を解体したものです、ボンドも付きにくいので接着するゴムの部分はNTカッターの
背中で荒らしておきます。自転車のパンク修理と同じ考えです。
エッジのスチール材を接着するには薄い両面テープが活躍します。
昔のものはここをミシンで縫ってあるものが多いですね。
今回、リボンの長さ等も全くわからないのでボンドG17でリボンも接着で済ませています。
これはリボンを接着しているところです。
完全に長さ等がわかれば正式に縫いこむ予定です。
リボン材はラッピング用の伸びはないけれども強度は今ひとつの材料です。

 

左 巻き撮りテンション固定ピン。巻き撮り軸の中にコイル・スプリングが仕込んであり、
  巻きとり方向に適当に軸を巻いて固定します。
  開放状態から約10〜15回ぐらいでしょう。
  このスプリング軸はかなり強く巻いてもそれ自体は先ず壊れる構造ではありません。

右 シャッターチャージのダイアルは簡単ながら面白い機構です。
  組み立て前によく観察して、シャッター速度との関係を確認して置きます。

蛇腹も痛んでいましたので外皮をはがしてビニールレザーで新しくする前にコーナーの外から
薄い黒紙を補強します、折り目で光線漏れをするところがあったら其処も補修します。
中に適当な摘め物(空き缶)を入れて作業しやすくしています。
本物は薄いヤンピー(子羊の皮)でしたので厚みが12mmから15mmに増加してしまいました。
今度の場合蛇腹をバックしたときに2〜3mmの隙間が出来てしまいましたが気になるほどではありません。

外周にお化粧の赤いビニールレザーをぐるりと巻きますが、接着するのはスタートとエンドだけ。
簡単に両面テープで仕事を済ませています。
全面を張るとごわごわとなってうまく行きません。
わざと1角の対角線に斜めの切り口です、これで折ったときの重なりを逃げています。
張り終わったら元の折癖にしたがって折って行き最後に重しをして畳み癖を付けます。

シノゴのとり枠部分を新しく作ります。


シノゴ(4×5)のシートフイルムホルダーを使うためにレボルビングバック部分は取り外して新たにケースを作ります。
アガチス材とヒノキ棒を使って、かんなはほとんど使いません。
3mmのアガチス材と10×15mmのヒノキ材を切断するだけでほとんど鋸と瞬間接着剤だけのお世話になっています。
開口部は96mm×96mmです。
右側にホルダーの位置決めロック溝があります。


左側が上の写真の部分で右に後ろ蓋があります。
ホルダーの両脇を押さえる燐青銅のいたばねがあります。
これでホルダーを前面に押し付けます。

完成したバック。

ピントルーペを中に組み込みました。(5-27)
レンズは100円ショップの双眼鏡の対物レンズ。
少し深い位置にあってしかも中心部しか覗けないのでシャフトを横に出して横に出しました。
フード右側のレバーで外部からワンタッチで操作できます。

世界初と思う(自画自賛ですが・・・)4×4・1眼レフとりあえず完成、

レンズはドッペル・プロター(カールツアイスの誇った組み合わせレンズで ドッペル(ドイツ語)=ダブルですね。
このレンズは暗いのでオリジナルのダルメイヤーのレンズにしたいのですが丁度いいのがありません。
フォクトレンダーのドグマー18cm(f:4.5)にした方が明るくて良いかもしれません。
装着のプロターはまだ試験した事がなかったので先ずはプロターで試写をして見ます。

前後2個のレンズで38cm、29cm、18cmの3焦点を得る事が出来ます。
したがって絞り値は f:**ではなく、**mmと絞りの口径を書いてあります。
自分で計算して使うことになりますが、最高に明るい18cmの組み合わせでも f:9程度の明るさです。

本体の外皮はあまり痛んでいなかったので黒い皮用の染料を使ってお化粧しました。
オール木製のトロピカルも良いけど赤い蛇腹がちらりと見えて、これも悪くはないと思います


完成試写

同業者で友人のi氏です

わが社の製品の試運転中を1枚写しました。


2003-5-25玄海町の魚祭りに行きました。
ドッペルプロター(f:9位)では暗いのでドグマーf:4.5に換装して出かけました。
焦点距離は180mmでマニュアルプリセット絞りつき。
この個体はあまり解像力がないように思いますのでテッサーに変更するつもりで、
今度はメカニカルプリセット自動絞りに変更予定です。
それと、ルーペを組み込んでいないので新たに内蔵する予定です。

途中で雨となり、強風でテントも二張り飛ばされました。
ここに写っている皆さん撮影の協力ありがとう。


テッサー・5×7(約180mm)f:4,5です。f:16 1/200
丁度隣人が通りかかったので1枚。