オペマ1型のマウントをLマウントにしてしまった話。
2004/11/8
戦後チェコで作られたオペマ、ライカもどきの外観ですが踏みつけられたライカに徹底的に反抗しているように思えます。
レンズマウントも当然違うのでライカのレンズは使えません。
悪いことにこのシンプルで傑作のボデーは純正レンズしか使えないのにそのレンズが欠陥レンズでした。
物資不足で硝材が悪かったのか空気に触れる面が劣化するという欠陥を持っています。
したがってレンズが駄目になるともうボデーは出番がなくなってしまうのです。
折角の反骨精神カメラですが何とかしてこの愛しいカメラを生かしたくレンズマウントをLマウントにしました。
フランジバックはオペマのほうが1mm以上少ないのでその分シムシートを挿入させればいいわけです。
Lマウントのリングはジャンクのゾルキーから借用しました。
4本の止めネジの位置はぴったり同じなのですが薄く軽いボデーにタップを立てたくなかったのか
それともライカの真似をしたくなかったのか(多分、僕のように簡単に取り替えないように)
オペマはボデーの裏側からネジを挿入して止めています(リングにネジが切ってある)。
そこで、表からネジを挿入して裏側から別のナットで締め付けることにしました。
シムの材料は0.5mmの黒いエンビ板2枚とケント紙、パーマセルテープをあわせて1.3mmになりました。
まずはエンビ板のシムを2枚で測定して見ますとズミターで25feetで∞が来ます。
そこでズミターの∞と25feetの間のヘリコイド量を計測すれば不足分のシムの厚さが出るということです。
定盤の上で25フイートと∞の間の移動量計測。
ズミターを装着したオペマ。
1ズミターコーティングつきの初期のものでしょう。f:5.6
2 同じくズミターf:5.6
3 これもf:5.6
今度はルサールMP-2 20mm 1992年製造の比較的新しいもの。
1 最短50cmf:11
2 水平線をあわせるとさほど広角のパースペクティブを感じませんね。
3 逆光の夕日が差し込むと弱いです。
3m後ろにトロピカルルビーが写っています。
4 そろそろ疲れたかな?
5 最後にハイ・ポーズ
いずれも50cm固定、しぼりはすべてf:11です。
ルサールのほうがカラーでは勝っているような気がします。
END
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