Contessa Nettel Nettix アトム版の試写
先にブロニカ645のホルダーをアトム版のTENAXで製作したので、もしやと思いあてがって見ますと
少しの修正でぴったりと合うのです。
さすがドイツ、工業規格と云う考え方が既に存在しているのですね。
レンズもシャッターも廉価版らしく、まずレンズは単玉(2枚貼り合わせのメニスカス)開放F値はf:8からとなっていますが
レンズ自体の口径は18mmほどもあります。
絞り値はf:8〜11〜16〜22〜32となっています。
焦点距離は75mmのようです。レンズ名も焦点距離も記入がありません。
レンズの手前に絞りがありますし、シャッターもレンズの前ですから知らない方はレンズがないと勘違いするでしょう。
シャッターは古いコンパーのマークはありますが1/25、1/50、1/75、B、T、のエバーセットです。押せば動作する簡単なものです。
さて、距離調整はと言いますと矢来金具の根っこの動きで無限大に来ると切り欠きがあって一応クリックします。
そしてその直近1,5mmほど離れたところに2と書いてあります。
ピントグラスで観察するとなんと2フイートのところにピントが来ます。
これではピント合わせはほとんど不可能ですので一計を案じましてボデーの一部と前板の間に糸を張りました。
最長の位置で糸が張り詰めたら1mと云うことにしました。
後は糸が弛むのに従って無限大に近づきます。
糸のたるみを中央のストラット金具に目印をいれて距離目盛にするのです。
ムカシムカシ、チンチン電車が走っていた頃電車の天井の下に長い紐が前後に走り、これを引っ張ると「チーン」となって
電車が走りました。
子供心にあの紐は引っ張って見たかったですね。ついに一度も引っ張ることはありませんでしたが、
路面電車そのものが博多では随分以前に無くなってしまいました。
左は高級なTENAX 右は今回のNETTIX 小さなTENAXよりもさらに小さいですね。
20本入りのタバコのサイズぐらいでしょうか?
これが役立たずの距離目盛。
黒い横帯の幅が5mmですからかすかに見える∞と2の数字の間隔がお分かりいただけますか。
チンチン電車の紐です。
ピーンと張り詰めたら1m、いま縦軸の最初のマークに近いのでこれが2m、その下が5m、
一番下が無限大に行きまーす。
では発車オーラーイ!!
公園は物凄い暑さの中、少年たちが野球遊びをしていました。
小さな子供などこの炎天下では姿もありません。
無人のタワー
遠くに草を刈払い機で切っている方がいました。
・・・・・
ぶら下がって登るロープ。
END