オリンパスペンをスクエアサイズに拡大する
2010/04/18

オリンパスペンはハーフサイズながら実に快適に写るカメラでしたが1本のフィルムで72駒も撮れると後の始末が大変。
そんなわけで割りと最近、PEN EES-2を入手したものの2度ほど使ったきりで打ち捨てていました。
勿体無いじゃないか、そういえば昔バルナックタイプライカのボデーキャップにPENのレンズを装着して遊んだことがあった。
イメージサークルはどのくらいだったか思い出せないがコーナーは蹴られていたような気がします。
それじゃこのPEN自体でフルサイズにならないか検討して見ることにしました。
フィルム室の窓を全部広げるとオペマサイズ(24×34)ぐらいになります。

では、OPEMA-PENができるかも・・・

  
これが標準的なPENの姿




フィルム側を全部切り開いて左側のパトローネ室も削ったので窓が開いてしまった。
これはあとでパーマセルテープでふさぎます。
すでにボデー側のレンズフランジも横に広げています。
フィルム室は最大に拡張し、レンズユニットを新しいアパーチャーの中心に移動すると
フィルム供給側(後ろから見て左側にずらして、さらにフィルム供給側の壁も削らないと収納できません。




レンズユニットは今度は正面から見て右側に5mmほど横移動します。




これが右に5mmほど移動したレンズの位置




巻き上げダイヤルとカウンター類は元の位置なのにレンズユニットが左に平行移動したので
シャッターチャージのギヤが分離しました。
しかも今度はハーフではなくフルサイズ巻上げになるので巻き上げダイヤルは1回転。
シャッターチャージはいままでだと2度チャージになるのでギヤ比を1/2にしないといけませんし
どうあがいてもスペースが確保できません。

そこで中央左上の赤いペイントのレバーを軍艦の上に出して手動シャッターチャージ。
さらに巻き上げダイヤルのストッパーをしていたシャッターチャージギヤが離れたので1回転クリックを作って
これで黄色いペイントとクリックショックで36mm給送ストップとします。




ファインダーのあった位置に露出のメーターが来ますし、ファインダーの視野は変わるので切り取って捨てています。
別にファインダーを用意します。




組みあがるとこんな格好になります。




これがオペマサイズの画角です。かなり蹴られてしまいます。
では急遽サイズ変更をしてスクエアーサイズのカメラにします。
折角なので縦横の24mmを25.4mm(1in)にしましょう。




これで1×1つまり、25.4mmのスクエアーサイズになります。




レザーはぼろぼろになりましたので有り合わせのものを張りました。




シルエットのスナップエンドウとそのつたわるネットに照準。露出はEE任せ。

オリジナルペンに比べると撮影面積は50%以上広がったことになります。



これもEE露出任せ。
フィルムはLUCKY100 D76うなぎのタレ

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END