Erica69TLR
2012/07/3

69サイズの2眼レフを作ってみました。
縦画面横画面を自由に撮影できるようにピントグラス部を縦横ワンタッチで差し替えられるようにしています。
レンズは標準に105mmを使いますが、レンズ交換を出来るようにしています。
2眼レフではパララックスが問題になりますが自動補正がかかる構造にしています。

このカメラを作り始めたのは多分2年ぐらい以前だったのですがレンズ交換方式のマウントリングや
パララックス補正機構などで結構手間を喰ったのと図体が大きくなってきて少し迷いが出たこと
蛇腹を2個も作るのが面倒になったことなどでついついほったらかしになり、
その間にエイトバイテンデジカメ製作など他の事に気を取られてしまっておりました。

気が付いてみると今年に入って製作台数は2台、それも実際は一つのテーマを2つに分けただけのような・・・
これはいかんと蛇腹製作を手抜きして古い名刺判のジャンクボデーから引き抜いた蛇腹で
誤魔化して一応形を整えてみたものです。



武骨ですが標準レンズ105mmを装着したすがたです。



真正面



撮影者から見た右側面



左側面ですが撮影レンズを隠すように白いプレートがあります。
これがパララックス補正機構の一部です。
中央部の二つの丸いもの、左上が三脚ネジ穴、右下はマミヤプレスのグリップが付きます。




縦フォーマットの時にはカメラは横倒しになります。
ビューファインダーはワンタッチで差し替えて上から覗く事になります。



少し斜めから見るとこのようになります。
レンズの間の上側の白いダイヤルはヘリコイド機構です。
大きな前面プレートを30mmほど安定して前後できます。




上が無限大の時の2個のレンズの間隔です。
下の場合はレンズがせり寄ってきているのが判りますか。
これでお互いがライズ-フォールしてパララックス補正をしています。



レンズのマウントは一番ありふれたジャンクが手に入り口径も大きなEOSマウントです。
左のテイクレンズはProfessional Topcor1:3.5 f=105mm
右のビューレンズも同じ銘柄ですがシャッターをはずしています(裏表反転してバヨネットマウント部を見せています)。
レンズは静岡のお医者様が2眼レフを作ろうと収集されていたものを頂戴しました、有難うございました。
手前の白っぽいアルミプレートがパララックス補正プレートです。
これは105mm用でして、交換レンズ各焦点距離ごとに製作する事になります。

完成重量は標準レンズを付けた状態で2.4kgです、図体が大きいので非常に軽量に感じます。
なお、マミヤプレスのグリップを他に流用したので付けていませんがこれが付くと操作性がかなり向上すると思います。。


試写
集中豪雨の隙間を塗って家の中での試写。
まずは光線漏れとパララックスのチェック、ピント面の正確さのテスト。

Film Rollei RETRO 400S-120
D76 6分45秒 24℃


1 室内の自転車 約1,5m




2 一面の厚い雲の下に、雲が低く下りています 



3 工房の前のゴーヤー(最短90cm)




お目よごしですが縦画面のも1枚



END
RETURN