ERICA Tester
2009-1-19
ERICAシリーズも昨年に始まって今回で6台目になります。
今回のエリカはいろんな単玉レンズをテストしてみる試験機として製作しました。
シャッターはゼロ番シャッター、セイコーシャSLVを装着しています(ポラロイド120についていたもの)。
このシャッターに供試体となるレンズを装着してそのレンズ性能をテストする装置です。
もちろんゼロ番シャッターを使う高性能なレンズを装着したらそのまま目測機として使えますが
ボデー自体はちっとも高性能ではありませんのでそれは専用機にお任せして単玉ゴッコを楽しむ機械です。

ヘリコイドの最短焦点距離はフランジバックを50mmとし、最長110mmまで伸縮できます。
ヘリコイドの機構は35mm判のエキザクタマウントのべローズ機構を流用します。
僕の場合エキザクタマウントのべローズをそのまま利用することは一生無いでしょうから死蔵品の活かした使い方だと思います。


これがNOBOFLEXという割と軽量簡易型のドイツ製べローズ。



べローズの蛇腹は寸法が小さいのでマミヤプレス・スーパーのバック煽り部分の長方形蛇腹
6×9を6×6に切って繋いで正方形にしています。
べローズ金具は下側にぶら下げたりなどとアクロバットをしてラックピニオンと軸受け少々が残されただけです。
レンズボードやフランジボードは新しく作ります。



一番伸ばしたところ、レンズボード側の距離スケールは伸びすぎていて使えません。
このように焦点距離が長い場合は焦点距離スケール部分は継ぎ足して使う予定です。
この距離スケールは前後数ミリのスライドを斜線でノギスのように拡大しますので
70mmレンズの場合スパンが4倍ぐらいに拡張されて見やすいです。

ハッセルブラッドのC型マガジンは高価ですのでKIEV88のマガジンを使用しました。


最初のレンズテスト

最初のテストレンズはEnnaのTele-Sandmar100mmという35mmカメラの望遠レンズ(ライカのLマウントではない特殊マウント)の
簡易型2群式望遠交換レンズの死蔵品の前玉だけを使いました。
2群3枚と思われる簡単なレンズの前玉だけですと焦点距離は65〜70mmぐらいです。
この前玉がゼロ番シャッターの前レンズ位置にすっぽりと収まりますのでセロテープで微調整して
前に凸面が来るようにセッティングしてみました。
レンズの前後をひっくり返すとこれまた性能が変わります。
1個のレンズで2度楽しめます。

∞ f:5.6ぐらいで撮影しています。



1m f:4ぐらい、初代ERICAを脇に置いて記念撮影



2m離れて f:5.6



f;8ぐらい、1.2m


次にKodakのBrounie Stamite 44サイズ127フィルムの少年少女向けカメラのレンズをテストします。
焦点距離は55〜60mm程度となり広角レンズといえます。
レンズはプラスチックの単玉です。

壊れてしまっています、レンズを頂戴します。



∞ 広角レンズのため下のレールが写っています。



2m



1m

END
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