欲張りすぎた・バイテン・ピンホール-2焦点・6駒連写小型携帯寫眞機
2007/07/02
ピンホールバイテンカメラを持ち運び便利、6枚ぐらいは連写できるようにする。
ついでに2焦点にするという、要求てんこ盛りでスタートしたのですが見事に失敗いたしました。
負け惜しみになるのですが、いろんな収穫もありましたのでこれをベースに次なるチャレンジを宣言いたします。
バイテンフィルムはその名のとおり8インチ×10インチ=20cm×25cmのA4とB5サイズの中間みたいな大きなフィルムサイズです。
これを普通に使用するときには両面ホルダーと言うフィルムケースに2枚分装填しておいて裏表反転して2枚撮りをします。
このホルダーは中古でも1万円以上きっと新品は3万円ぐらいはするのかな?
ケチな私にゃ手の出ない代物なのでブリキ板で1枚ごとのシースを作り、
それを昔のレコードのオートチェンジャーのように連写できないか?
と云う事で掻き落し装置だけ試作したらまぁなんとかなりそうな気配(これが落とし穴でした)。
それから先はピンホールカメラのお得意の超広角90mmと180mmの2焦点にして(35mmライカ版ですと12mmと24mm相当の超広角)進行開始。
6枚重ねたブリキシースフィルムはバネで裏から与圧を貰っていますので
一番前のフィルムが撮影を終わったらブリキシースを上に持ち上げます。
後ろのフィルムは天井が狭いので最前列のシースしか持ち上がりません。
持ち上げられたら下のストッパーを外れ宙釣りになりますが下側は少し前に押されるためストッパーからはみ出ますので
自重で下に落ちます、落ちないときには今度は上から押し下げると拘束を解かれ下に落下しますが
20度ほど水平よりも降下している本体の前蓋が待ち構えていてここにジャンプしながら滑り落ちる仕掛けです。
前蓋が前傾して下がっているのには90mmのときに下側の映像がケラレるのでそれを逃げてもいるわけです。
6枚の撮影済みフィルムは内蔵したガイドレールを通って正しく上に積み重なるところまでは正解だったのですが
落下の衝撃で下のフィルムに傷を付ける可能性が出て最後まで難問未解決でした。
ピンホールは0.3mmと0.4mmを用意しました。
シャッターはコニカC35のシャターベースからベースプレートと羽根だけを頂き、
レリーズ取り付けネジ部を組み付けたのでケーブルレリーズ出来ます。
すっかり成功する予定でしたので外装はマホガニーで製作、オイルフィニッシュと豪華版です。
寅さんの鞄?
フィルムチェンジャー部
上下のベルクランクは別のカムを経由して外側側壁のつまみを引っ張って操作します。
左側はフィルム1枚ごとのブリキ製シース。
上のシースには参考のために既に撮影現像したフィルムを入れています。
二つに開くとこのように広がります。
これからフレームファインダーを上に立ち上げると両腕を開くことができます。
つまりフレームファインダーはおまけで、一番大切な仕事は畳み込むときに腕を押さえておく仕事。
それと遮光布袋?は上側両サイドのつまみを引くとがま口を開くように前後に開きます。
暗室で6枚のフィルムシースを挿入するのもここから、
撮影済みで下の前蓋に落ちたフィルムもここから取出します。
腕を後ろに旋回してこれが焦点90mm。
今度は焦点距離180mm
レンズボードは下側の赤い関節で同じ高さに前後する位置にしています。
f:90mm
f:180mm
やはりフィルムチェンジャーの動作に不安があります。
完全解決には自信がなくなりましたのでバイテンホルダーを使うと言う前提で再チャレンジをすることにしました。
では気を引き締めて再チャレンジをいたします。
END
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