アームカメラ、エイトバイテンを完全なRFに進化させる
その2
2010/05/13
前回距離計を内蔵しましたがファインダーはありませんでした。
レンズの焦点距離が10インチなどともなると∞から1mまでのレンズの移動量は10cm近くにもなります。
一番やりやすいのはレンズの絞りの位置にフィルムサイズのフレームファインダーを構成して
そのフレームをフィルムの位置から見ればいいのですが折り畳み構造なので
25×20cmもあるフレームの始末が不可能でしょう。
ガリレオ式などのファインダーでは撮影距離に応じた画角の修正ができません。
そこでボデーの固定位置にフレームファインダーの枠を置いて、それを適切な位置で覗こうと思います。
そして接眼部側を前後させると同時に近距離側でライズさせてパララックスを補正します。
厳密には2次関数の変化をしますが簡略化のために直線移動でお茶を濁します。
これでパララックス補正と焦点位置画角修正が一度に行えるはずです。
この接眼部側の前後移動も今回のレンズでは∞〜1.5m迄で12cmも伸縮する必要がありました。
接眼部側の伸縮機構、巻尺のU字スチールを切って使います。
押したり引っ張ったりしますが任意の停止位置で安定しています。
目に当たるところは転がっていた指輪のような金属リングですが
たぶん息子の楽器のパーツじゃないでしょうか?証拠隠滅のためにも黒く塗ります。
前方のフレームはロッドアンテナを2本と横繋ぎの真鍮パイプです。
現在のアイピース側は∞の位置です
撮影距離が近距離1.5mの時はここまでライズしながらバックします。
1.5m〜5mの目盛を入れていますが一番押しこんだら∞です。
直線移動ながら4〜5mの位置で少し誤差が出ますが心配したような誤差は出ません。
アイピース側はアクセサリーシューで脱着できます。
前方のロッドアンテナ・フレームはスピグラの付け根側に完全に収納されます。
最短距離撮影時にはこの様になります。
なお、レンズの焦点距離に合わせた接眼部機構が必要ですが
エイトバイテンのレンズなどそう贅沢には入手できませんから・・・。
試写
四国のお医者様から頂いた古典R・R(ラピッドレクチリニヤータイプ)を加工して
COMPURE Electronic3シャッターに組み込んでみました。
∞テスト、1眼レフ式RFで800m先の高圧鉄塔にピントを合わせました。
フレーミングは概ね合っております。
フィルムが古いためか縦に縞模様が出ています。
f16/60 efke100をASA50にて露出、PC−TEA 9min/20℃
最短1.2m
パララックス補正を1.5mまでしかカバーしていないのを忘れていました。
30cm分のシフトを失念したのでパララックスが発生して上側が苦しくなりました。
ピントは右手の家の形のマークに合わせましたが極く僅か手前にピントが来ているか。
f8で1/8(3脚使用)(レンズ開放はf6.8です)
TOPへ戻る
END