ACACIA-1 (55/69)
2009/04/07
久しぶりの再会でビールを乾杯した、が・・・その後で
MAMIYA Cタイプ2眼レフの55mmレンズとトプコンの69ロールホルダーを取り出した友人。
つまり謂わずと知れた製作指令です。
マミヤcのレンズですからもともと66サイズがカバー範囲。
さて69となるとどうかなぁ?すりガラスで覗いてみると何とかカバーできそう。
35mm換算の24mmレンズ対応の広角カメラを製作せよとのご下命なのですね。
ヘリコイドがないので何か使えるものはないかと探していたら出てきたのは接写用のヘリコイドらしき物。
ストロークは充分なのですが残念ながら筒が長すぎてイメージが蹴られてしまいます。
さらにゴソゴソやっていたらスーパータクマー55mm(M42)
これなら焦点距離も同じだし・・・
もう普段使うレンズでもないのでヘリコイドだけ頂くか・・・
こういう場合、バラしてくり抜いてみないと使えるかどうかわからないのですが
私の余命でこのレンズで写真撮影をすることはないだろう・・・
思いきってレンズを外しヘリコイドだけを抜き取ってみます。
(1)
左はマミヤCの55mm、その右側は分解したスーパータクマー55mm(M42)
中央上部のヘリコイド部だけを使う(レンズは捨てないで保存する、後で使える)。
(2)
シャッターの付いたマミヤ55mmのテイクレンズとタクマーヘリコイド
ゴムグリップの付いたリング部は8mmほど前方を削り取って薄ッペラになっている。
(3)
フランジボードに組み付け完了。
マミヤCのシンクロターミナルは別付けなのでリード線が出ている。
(4)
シンクロコードを伸縮するヘリコイドに合わせて収納する筒をつけ、ボデー側のホットシューまで配線する。
(5)
シンクロはホットシューまでこのように中空な真鍮ロッドで保護されて通り抜ける。
(6)
ヘリコイドが最短45cmにまで伸びても大丈夫。
(ヘリコイドリングを薄っぺらにしたのでねじ部分が顔を出す、欠陥)
(7)
ファインダーなしで940gr
(8)
自作ファインダーを付けて丁度1Kgでした。
(9)
ホットシューにストロボつけるとこんな具合ですが・・・
向って右にシフトしたストロボはいいのですが、シューが中心にあるストロボだとファインダーと左右干渉する。
アクセサリーシューをもう1個つけるか・・・
(10)
後ろから見るの図
ファインダーの接眼レンズはタクマーのレンズを流用。
目玉のところにはオ○リングを付けているのでメガネを傷めない。
あまり格好がよくないのですが24mmのファインダーだけ買っても結構高いからね。
あ!パラックス補正はないのでファインダー上部にパララックス警告の赤いラインが入っている。
(11)
紐で吊るすと、少し前傾する。
66サイズをメインにEricaというシリーズを制作してきましたが、
69ということで形状がEricaのサイコロ状とは異なってきますので
ここいらでシリーズ名を変更いたします。
もともとキュービックなスタイルのドイツ製カメラ「Mimosa」をヒントに親戚の花「Erica」と命名したのですが
今回も同じ時期に咲く近種と思われる「Acacia」シリーズということにいたします。
エリカにもCAというスペルがありますしアカシヤにもCAがあります。
どちらもCAMERAのCA繋がりでもあります。
試写
(1)コダックT400CNだったか?C41プロセス処理の古いフィルムにて。
(2)ヘリコプターからの空撮みたい。
(3)開放(4.5)1/8(場所・筥崎公会堂)
END
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