8×10デジタルスキャンホルダー製作
2012/02/09


前回キャノンのLiDE40というCISスキャナーを加工してA4サイズのデジタルフォルダーを作ってみたのですが
それに使える写真機となると4つ切りサイズという巨大な暗箱しかありません。

エイトバイテンも巨大ではありますが汎用性は大ですから8×10のホルダーと同じサイズに作れば意味があるかと思いました。

そこでさきのLiDE40のCISセンサーの巾寸法を見てみると230mmです。
8×10のホルダーの幅は236mmですから辛うじて片側3mmの余裕がありますが筺体の厚みと移動するスラスト空間が必要です。

そしてシートフィルムホルダーの厚み14mmの中に全部収納は不可能なので後側の逃げたところに機構部を納めます。
仕上がり奥行きは27mm(取り付け部はフィルムと同じ14mm)
既定のエイトバイテン枠のなかに辛うじて装着できそうなので加工してみました。



LiDE40のレール機構は今回使いません、IF基板のスペースを確保するために切り落とします、左はオリジナル。
右側は手前のレールガイドを取り払ったものですがギヤブロックと金属部分とが結合したあったので別の部分で接着します。



センサーベースの左右耳を切り取ります。




LiDE40はスタート位置でホワイトレベルのキャリブレーションをします。
元々付いていた照明は非常に華奢な構造で取り付け角だが僅かでも狂うと正常に動作しないことが判ったので
LED照明限られた寸法での工作になるのでベースになるガラスプリント基板の標準の厚み1.6mmでは
厚すぎるので0.6mmにフライスで処理しておくなどの手間がかかります。



LED照明をセンサー側ではなくフレーム側に移動したのでI/F基板から電源を引き回すために
シールドBOXを開いて基板ソケットから直接リード線を出します、ストレスを逃すためにケーブルはUターンさせ
折り曲げの場所で基板に樹脂で接着しています。




左が完成したデジタルホルダー、右がシートホルダーです。
レールは左右2本軌道としてMISUMIの小型のものを使いました。



右側が原点になります。
LEDはボリューム調整して照度を変えることにより受光感度補正ができます。
手持ちのLEDを使ったので特にグリーンである意味はありませんがモノクロスキャン時はグリーンを使っていますね。


LED周辺、中央より左側は駆動ロープのテンショナー、その下側にはメインテナンスハッチを設けていますが普段は閉じておきます。
中央辺りは原点位置センサー、右側のマイクロスイッチは撮影のため照明するためにマスキングテープで押さえております。



下側がシートホルダー、上がデジタルホルダーでUSBコネクタの横にセンサー感度調整ツマミ



左が今回製作のエイトバイテン-右は前回製作のLiDE40をそのままの4つ切りホルダー(中身は空)



取り込んだサイズは1億2千万画素程度です
上側に太陽が直接入っています。



上の写真の中央辺りの部分拡大です。
この装置はモノクロ専用として使う事に致します、カラーにするためには赤緑青の3色フィルターを掛けて
夫々のフィルターで3回撮影してフォトショップなどで3枚重ねて合成しないといけません。

ずいぶん御苦労な事をしてCISセンサー特有の横ノイズ、モノクロ専用で解像度もCCDの645マガジン式に劣りますが
そこはアマチュアの悪戯精神、被写界深度の浅い大きなレンズで被りをかぶってピントグラスを覗いてあおりを調整する古典のスタイルを
楽しみながらその場で効果を確認しながらここ1枚はシートフィルムに差し替えて撮影できるのです。


END

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