KODAK Brownie Starmite Camera 1960〜63
2004/06/06
正に少年少女をターゲットに作ったと思われる、軽快でかわいらしいデザインのカメラです。
レンズはプラスチック単玉 名称はDAKON LENSと書いてあります。
DAKONの文字を入れ替えて見るとKODANとなります、コダックのNと云う名前を当てられた
レンズかなと思うのは思い違いでしょうか?
絞りはカラー用とB&W用の2段、シャッター単速、当然焦点は固定。
そして室内ではフラッシュを焚いて撮影するという簡単カメラです。
フイルムは127ベスト板サイズです。
巻きあげは底にある巻きあげダイアルで裏窓でカウントしますが、2重撮影防止機構が付いています。
フイルムの装填も子供でも充分取り扱えるように配慮されています。
コダックとしてはフイルム、フラッシュバルブの消耗を狙った物と思います。
かわいらしいデザインですね。
でも・・・とてもまともに写るとは思えない・・・
丁度フォルテパン100フイルムから16mmのフイルムを切り出した残りがありましたので127の軸に巻きました。
本日、裏庭でアンズの収獲中です。
これはB&WではなくCOLORの絞りで撮るべきでした、かなりアンダーです。
これはCOLORの絞り側で撮影しています。
被写界深度が浅くなり説明書きによると5〜8フイートに焦点が合うとかいてあります。
近所のワン公ですが、可哀そうに皮膚病に冒されてご主人様にシャワーをかけてもらっています。
シャッターは1/50もなさそうな低速ですので後輪や回転する刃物はぶれてしまいます。
後方のマンションが揺れていますがこれはフイルムのカールが物凄いのとベスト版のマスクがないため
フイルム面がスキャン時にゆがんだものです。
さすがコダック・・・
廃物置き場に鎮座する石灯籠、たぶん倒壊しないように半分ぐらいは埋め込まれていて異様です。
畑に種を植えているのでしょうか?
これはピーカンで照りでしたので完全オーバーなネガです。
なんとなくノスタルジックな風景になりました。
現像してみて・・・どこかに変な写りになるのを期待していた自分が恥ずかしくなりました。
これにもう少しまじめに考慮された絞りがあれば何も言うことがありません。