KODAK INSTAMATIC 814
ご記憶になっている方が少ないかもしれない、インスタマチック カメラ、
この手の形式でいまだに細々と生産されているのが110(ワンテン)フィルムですね。
パックフィルムをぽんと放り込めばすぐ使える簡単フィルムとしてKODAKが力を入れたのですが
この126TYPEは終焉をむかえるのも早かったようです。
フォーマットは29mm×32mmの開口部の内 28mm角の正方形が画面となります。
撮影された駒間に自動現像機の認識用かと思われる黄色い印刷帯が邪魔をします。
変な物好きですので数台のコダックインスタマチックカメラとROLLEI A26を所有しています。
フィルムは仕掛け人のコダックさんも早々と手を引いてしまいました。
5年ほど前にこのフィルムがまだイタリアで生産されているのを知って、2ダースほど輸入し
冷蔵庫保存でほったらかしにしていたので期限切れが2003年5月のものですが使ってみました。
今回はEKTAR 38mm・ f/2.8のついた814です。
CDSを使ったシャッターマニュアル設定のEEカメラです。
距離計はちゃんと2重像合致式のレンジファインダーがついています。
シャッターはB/1/60・1/125・1/250を設定できます。
露出計の電池は何がついていたのかは不明ですがボタン型の電池を2個直列に挿入するようになっています。
既に電池はありませんのでCR2032電池を1個だけ挿入、接触するように加工しました。
きっと水銀電池1,4Vを2個搭載したものとして推測しリチューム電池1個3Vに変更したわけです。
このカメラの巻上げはぜんまいを巻き上げておいてレリーズするとすぐに自動で巻き上げる構造です。
なお、期限切れフィルムであることと、自家調合現像の試験中でありますので
色彩等についてはその分割り引いてご覧ください。
ボディの下に組み込まれたタブを数回、40cmほど元気良く引っ張るとチャージ完了で約20ショット撮影できます。
このテープを引っ張る作業も楽しいものです。
手前がRollei A26でうしろ左は804 EKTANAR付き、セレン式。
右が今回テストした814、CDS式です。(重量770gr はまるで凶器か煉瓦です)
ローライはフォトセルがセンサーのようです。
中央が126フィルムの裏表、右の小さいのが110フィルムです。
フィルムとリーダーペーパーは抜き取っています。
エクターの色合いをみるために先ずは庭の花を1枚(友人の白鳥氏がカラー補正してくださいました)
。
このレンズは少しシアン掛かった抜けの良い色合いが出ます。
空に棚引いている妙な横線についてご説明します。
この35mmフィルムは片側1駒おきのパーフォレーションで、パーフォレーションの無い方は
ほとんどフィルムの1mmほど手前まで画面として扱います。
そこで35mmフィルム用の現像リールに巻き取りますと金具が撮影面に重なってしまう為に
リールの金具が現像面に干渉してしまう結果となるのです。
この虹には困ってしまいますね。
公園で遊んでいた知らない子ですがモデルになってくれました。
公園の駐車場を走り抜ける学生たち、部活のランニングでしょうね。
近所に妙な場所を見つけました。
新幹線がすぐ横を通る場所を発見。
金網越しですが数メートル横を時速120Km〜170Kmで疾走していきます。
物凄いスピードですね、シャッターストロークが10mmほどもありますので多分写っていないと思っていましたが何とか
通過してしまうとこの通り、お尻のほうは何とか・・・金網の影響を逃れることができます。
此処から試験車両を引き込んで夜間にメインテナンスする場所です。
今日の散歩コースで桜がかなり開き始めていました。
この写真も白鳥氏が加筆修整してくださいました。ありがとうございます。
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