トカレフ FT-2のテスト写真
総高37mmしかないマガジンがないため長く埃をかぶっていたトカレフ(設計者の名前)FT-2のマガジンを製作しましたので
試写しました。(けしかけたのは尊敬する idacさんという写真の大家です)
1度目は夕暮れで失敗(低速シャッターがありません)、2度目の正直を願ってASA400のネガフイルムを詰めました。
マガジンからの漏光は見事に解決しましたが本体後部のビロードの隙間から漏れたようで特定の場所がマゼンタになる場合と白く光線漏れした場所があります。マゼンタになるのは回転スリット側の光線漏れかもしれません。
とりあえず、調子のよさそうな画像をいくつかご紹介します。
博多の町並みや海岸の風景をお楽しみいただければと思います。
画面の広いほうの画角はちょうどめがねのフレームを通した視野とほとんど一緒です。(120度で、35mmフイルム3コマ分です)
そこでとてもカメラの形をしていないFT-2を三脚に据えてノーファインダーで人通りを写したいのですが、∞にピントが合っているので
もっとピントを近寄せて、絞りももう少し絞ってPAN Focus で撮るのもいいかなと思っています。
上の写真の中央左寄りの橋の部分拡大です。
解像力は充分にあるようです。
骨董市が開催されていました。
中央を部分拡大しています。
光線漏れは画面の左上側に集中します。マゼンタに霞がかかるのは中央より左の下部になります。
トカレフさんの設計上に無理があるといえば失礼です。構造的にいまの高感度フイルムではトラブルが多いでしょう、後世の私たちが
ちゃんとメインテナンスをする義務があります。
電柱を中央にしないと曲がってしまうのを忘れていました
目の前4mほどの電柱の前で頭上の電線まで写ってしまいます。
道路左の白いのは光線漏れです