杷木町の雛祭りをヘキサーをつけたIKOFLEXとEXA1a で散策


福岡市からおよそ50kmはなれた所にある杷木町は天領日田に近い昔から栄えた街です。
何で栄えたのか?農作物、果樹、蝋燭、大分と福岡の中継地点?
最近良く知られているのが「雛祭り」を街中で大々的に行事として行っているのでこの季節観光客を集めている原因でしょうね。
昔から裕福だった為に雛祭りの飾りなども立派なものが多いわけで、お役所がとってつけた町おこしとは桁が違いますね。

さて、古いお人形さんにはなんとなく腰が引けてしまう私ですが、やっと訪れた陽気に誘われて散策をしてきました。

カメラは一昨日先輩から御恵送いただいたEXA1aに、昔から所有してたXENONf:1,9と言う癖玉をつけた
35mm1眼レフとジャカルタの友人から頂いたIKOFLEXにHEXER4f:4,5をつけた6×6 2眼レフ。

ジャカルタの友人「サムスルさん」のホームページはhttp://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/7358/

先ずはスクエアフォーマットのIKOFLEX ヘキサー付き


右手のマキの木の植え込んであるお屋敷の雛壇や部屋の中を見せていただきました。


雛祭りを目印に行きましたのでとりあえず旧家のお座敷のに飾られた大正時代の雛様。
ううぅ、やはり怖い。


この家は明治時代に蝋燭の蝋を作るハゼで財をなした旧家ですがいまは資料館のような存在で無料で拝観出来ます。
中央右手に逆三角形に白い漆喰の垂壁?がありますがあれが火災時の延焼を防ぐ「ウダツ」ですね、
ウダツが上がらない奴と言うのはたいしたことの無い人間のことを言うようですが
おそらく、ウダツを必要とするようなちゃんとした家も作ることができなかった人間を指すのでしょうかねぇ。


これは風呂場の天井で頂点は蒸気を抜く抜気穴でしょうが贅沢な作りですね。
中央の円盤はケヤキで造ってあるようでした。
あ!!お風呂は五右衛門風呂で、脱衣場は6畳ほどの立派なお部屋でした。
f:4,5 開放 1/2秒で床に置いて撮影。


玄関の植え込みが見える格子の部屋。
多分書生などを置いて案内役と言うか監視をさせていたのでしょうかと、勝手な想像をしてしまいます。





昭和3年には廃止となった鉄道(狭軌よりさらに狭かったそうで、軽便鉄道だったのでしょうか?)が街の中をを走っていたようです。
廃線になった理由は国鉄路線が近くを走ったので強制的に廃止させられたもののようです。

したがっていまではそれが街を貫く国道となっていますので左右の街幅は往時のままで壊されていないようです。
古い家並みは今でもそのまま生かされて、今流行の町おこしとはまた違った意味での貫禄がありますね。
いまは両脇に歩道ができて、そのまま片側1車線の国道となっています。


裏路地ではオカミサンたちがしたたかに、楽しげに土産物や漬物などを商売しています。


いまは水位が低い時期ですが、静かに水が流れる水郷です。


福岡に帰る途中有名な朝倉の三連水車の横を通りました。
いまは季節になっていないので水車は分解されて廻っていませんが
これは観光用などではなく、現用の水車で田植えの頃から秋口まで近隣の田んぼへ水をくみ上げています。


結構でかい物ですよ。


中学生ぐらいの近所の少年を捕まえてモデルをお願いしましたが
特にはにかむでもなく、素直にモデルを引き受けてくれました。
本当にいい笑顔をありがとう。


これから下はEXA-a1,
暗いところはXENONf:1.9 50mmです。
どれかDomiplanf:2.8で撮影しています(多分鏝絵の建物)。

鏝絵で鈴と小槌が描いてある店(すずや呉服店だったかな?)。
カメラの不具合で光線漏れが下から走っています。



横から眺めると松と竹、車が描かれています。
先ほどの蒸気機関車は右手に見える道路の中央、町並みを走っていたのですね。


骨董屋の入り口、これはXenon f:1,9をf:5,6程度で撮影。
ちょっと絞り込むといきなり正常に戻ってしまうレンズです。


民芸品店の店員さん、此処には10台ほどのClassicカメラがありましたが骨董としての飾りでしたので売り物ではないようでした。
この綺麗な店員さんはEXAやIKOFLEXをみて大いに感動してくれました。
XENON f:1.9開放 1/30
小さなウエストレベルファインダー、左右逆像のためにうしろに空間ができてしまった〜〜〜。
開放時の後ろ側のボケ具合が非常に汚いですね。


滅茶苦茶な光線漏れが発生していますがかろうじてお顔を直撃しませんでしたので。
ピントは外すは、左右逆像のファインダーで戸惑うはで、真にお恥ずかしい。
たいへんお美しい笑顔でしたので、ちょいとしたお土産を買って、ドサクサ紛れに撮影させていただきました。
これも開放ですが前ボケはとても穏やかです(と・・・失敗をごまかす)。


この店に飾ってあったカメラ。
別に売る気もなさそうでした(値札はないし、店員さんは僕のカメラを見てびっくりしているし・・・)。

END
TOP