驚愕したVITO C

関西の友人から送りこまれたVITO C、実は偉大な老舗フォクトレンダーが断末魔の悲鳴を上げていたころの
悲しいカメラのひとつだと思っていましたので全く食指も動かないカメラ、それが壊れたから送ってくるなんて・・・

とはいううもののレンズはVOIGTLANDER LANTHAR 2,8/50とボデーに似合わぬ高貴な名前を冠しています。
普通ランサー・ドイツ語読みでランターと呼ぶのでしょうか?
この有名なレンズの名前だけの借用品か(最近このてが大流行ですね)それとも老舗のプライドで本物か?



ダイキャストボデーはしっかりとしていて裏蓋の開閉機構等は往年の設計を踏襲していてグッドでありますが
ファインダー辺りの軍艦部がアルミ製でキンキラキン、これがダサイですね。
アルバダ式ファインダーはパララックス補正こそありませんが少しかすれて見える程度でまぁまぁ。
シャッターは廉価版のPRONTO、むかしはPRONTERの彫刻ミスかと思った時期があります(アハハ)。


落下による軍艦部のへこみ、



実はこの下には薄い鉄板プレスの巻上レバーがあります。
華奢な材料と形状でここも変形、指で捻るとたちどころに元に戻る便利な構造。
巻上でシャッターチャージを自動的に行う機構が見えています。
さて、巻上は利かず、シャッターも落ちません。



Chargeのカムはシャッターの後方に突き抜けていて後方のクランクで90度左側に回転させてチャージします。
Releaseのレバーも後方に抜けていてボデー前面のシャッターボタンを押し下げるとレリーズします。
Chargeの貫通軸が落下によるショックでか油切れでチャージしたままロックしていました。

給油してラジオペンチでグリグリと何度もこじり回してスムーズに動くようになりました。
ついでにシャッター洗浄、レンズのクリーニング。


これはシャッターユニットをボデーから外して裏から見たところ
Aの軸についている突起ピンを後方から歯車で右回しに回転チャージ
Bはシャッターレバーです。
ついでにAにまたオイルを少し・・・
これがいつの間にかシャッターユニット内に進入してくみ上げて試験中に羽根油。
またもや分解洗浄という目に遭おうとはまだこのときは気づいていません。


折角2度目の開封をしましたので一言。
Aの○ピンが回転カムのギザギザに当たるところですが、回転カムをかぶせるときにバネが聞いていてなかなかしまりません。
良く見るとBのところの、Aの○ピンのベースに小さな針が通るほどの穴が開いていますね。
これを本当に「針」で左側に軽くこじるとすんなりと蓋が出来ます。
皆さんシャッターを分解した経験豊富な方々には常識な話しなのですが、
メーカーさん無意味な加工はしていないよと言うつまらないお話の一席。

さて到着翌日には試写をしてみようと張り切っていましたが油さしの深情けが悪さしたので2日後の本日試写。
普段歩いて通る村の中の散歩コースを自転車で10分ほど一回り。


フィルムはASA100にしたかったのですが写るかどうか判らないし長尺フィルムはASA400プレストしかなかったので
これでチョイ試写分の20駒分ほど切って装填というケチ。











4田圃の中の、むかし中央区東中洲にあった石造り橋の欄干の一部。





6(中央下部にモヤッとしたボケ・原因は内面反射でしょう)


7




やっぱりランサーランターだ!!

END
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