ローライフレックス ROLLEIFLEX2,8Fと2.8E 2台の比較
2004/4/
私が以前から所有するプラナーのついた2.8Fがありますが、今回友人からクセノタール付の2.8Eの整備で
お預かりした物とレンズ違いの2台が揃うことになりました。
御預かりした機体は露出計の無い機体番号 No-1632704で、私のは露出計付No-2431215です。
機能的にはお預かり品はローライキンで35mmフイルムを使うとき専用のカウンターダイヤルがありますが
私の物にはついていません、内部の圧板の構造では切り替え出来るようにはなっているようです。
あと、ファインダーのフレネルが私の物は中央にスプリットイメージがついて見た目も数段明るく見えますので
年々改善された痕跡だと思います。
さて、お預かり品のトラブルはライトバリュー機構が悪さをしてシャッターダイアルが動かなくなり、
それを修理しようとオーナーが前蓋を外しかかったところで前蓋がシンクロターミナルに引っかかって
取れないとの事、そこでシンクロターミナルを何とか外そうと試みましたが・・・
ベビーローライの時は中に薄い割りリングが入っていたのですが今回はどうも違います。
暫く(1ヶ月ほど)ほったらかしにしていたら息子が「なにやってるの?」と近づいてきてガチヤガチャやって
「ほい、これで良いのかい?」 なんとシンクロターミナルはそのままに平行に引けば外れたのでした。
つまり、周辺の都合でなかなか平行には引っ張れない、そこでターミナルを弄繰り回すうちに
凄い精度の嵌め合い部に傷を付けてしまって引っ掛かりが強固になってしまったと言うお話しでした。
早速シャッターの粘りも分解洗浄給油で解消。
ライトバリューの機構も割りとすんなり修復に成功しました。
早速試写もしなければなりませんが・・・
良く日本人はプラナーを好むが外国ではクセノタールの評判がいい。
果たして何が違うのかおなじなのか、市場価格もクセノタールではずいぶん低く設定されていることがありますね。
結果は以下の通りです。
ご覧頂いてご判断ください。
俄か作りのレールの上の2台左側がプラナー付2.8F、右がクセノタール付2.8E。こうやって撮影しました。
これからしたの画像はすべて左がクセノタール付です。
以下の写真とは反転していて済みません。
左、クセノタール。の正面。
露出関係のインジケータがクセノタール付は先端側がSEC,ボデー側が絞り。
プラーナー付(後期)はその逆になっています。
左はフレネルがありませんがかなり明るいファインダーです。
右の方は中央にスプリットイメージもついています、ものすごく明るいファインダーです。
クセノタール側は35mmフイルムカウンターがあります。
右は露出計が装着されています。
特に変わりはありませんがフードの開閉が後期型ではよろいの中央あたりを僅かに摘むようにすると
パッと一気に折りたたまれて気持ちがいいですね。
左のライトバリューダイヤル付の2.8Eの後ろには多分露出計を装着したとき用の露光表。
右の2.8F型にはライトバリュー換算表らしき数値表があります。
BACKを撮影していて始めて気がつきましたのでこれから調査して見ます。
以下にプラナーとクセノタールの試験結果を記載します。
左右の視差とシャッター、絞りの固有差は当然あります、またシャッターも同期して押しているわけではありません。
順次レリーズしています。
目視でピント合わせをしていますので僅かにピント位置の違いが出ているものもあります。
現像は同じタンクに同時に2個入れて現像しています。
フイルムからスキャナーで取りこんでいます。
画像処理としましては極僅かのレベル補正をクセノタール側でしています。
その他のアンシャープマスクやコントラスト調整などは一切していません。
取り込み時に自動レベル調整は使っています。
プラナー f:4 1/500
クセノタール 同上
プラナー f:11〜16間 1/250
クセノタール 同上
プラナー f:22 1/1
クセノタール 同上
プラナー f:8 1/250
クセノタール 同上
プラナー f:4 1/500
クセノタール 同上