Rollei 35SEの試写

訳あってローライ35SEが手元に来ています。
大学教授だった故人の愛用品だったそうです。
奥様が僕の知り合いのカウンセラーさんと話をしているうちに
僕のことをお聞きになりカウンセラーさんを通じて提供されました。

ご主人との大切な思い出の品でしょうから、整備をしますので大切に保存されたらとお伝えしたのですが使ってくれた方がいいとの事のようです。

元箱、取説、保証書(昭和56年)ストロボなどが全部そろっています。
白く粉を吹いたようなボデーでしたが良く手入れをしてみるとまるで新品のような状態で
ストロボや露出計も繰り返し通電しているうちに元気になってきました。


ところでこのカメラドイツ人が35mmカメラを如何にコンパクトにするか?その時代に考えつく最高の思考で
研究してひとつの結論を導き出したモノでしょう、ただしそれが最善といえるかどうかは後の人の評価するところですが
とにかく彼らは最小のカメラ、しかも考えうる最高の機能をこのコンパクトカメラに求めたと思います。
従って、アクセサリーシューはホットシューとし、軍艦の上にはスペースがないのでストロボは
下側にぶら下がる、それを使って撮影された近距離撮影の人物写真はまるで奇怪な影をつけた写真になります。
そういった不便さもひとつの持ち味として完成したカメラでその後のコンパクトカメラに大いに影響を与えた装置だと思います。

さて、この個体は張り革も接着剤が駄目になってめくれていたのでボンドで再接着程度で動き始めました。



では早速試写をかねて遊びに連れ出しました。
行き先は九州の中央に位置する九州本土で最高峰の久住山付近に持ち出しました。


1 筋湯温泉、「薬師湯」は本日男性専用です。
1日おきに露天風呂の「岩の湯」と男女入れ替わります。


2 「薬師湯」の湯船、土曜日の昼なのに誰も入っていません。
恐ろしく暗いのですが非常に清潔感溢れる清々しいお風呂です。
勝手に300円を貯金箱に放り込んで入ります。


3 これは露天風呂「岩の湯」ですがまだ今日は誰も入っていないのでちょこっと撮影をさせていただきました。
木の葉漏れ日が眩しい、いいお風呂です。


4 シーンと静まり返った薬師湯で・・・汚いですがぼくの足です、ごめんなさい。
レンズはゾナー 開放f:2,8でシャッター速度は1/15です。
それでもかなりアンダーな仕上がりでしたので適正露出時間は1/4秒ぐらいでしょうか
最短撮影可能距離は1mです。


5 足湯、 此処は無料ですが本日まだ誰も足をつけていないのじゃないかな?


6 この「打たせ湯」というのが此処では昔から有名です。
いつも浸かっているので今回はパス。
高いところからお湯が滝のように何本も落ちてくるので肩こりなどに効果あり。


7 湯治のおばあさんが二人お風呂から上がって宿に帰っていくところでした。
宿に泊まっている人は300円を入れなくても宿で呉れるコインを投入すれば何処の温泉にでも入れます。


8 本当にのどかで明るく、物音ひとつしないのですが土曜日にこれでいいのかなぁ?


9 やっと若いカップルが通り過ぎていきました。


すぐ近くに日本最大の地熱発電所があります(九州電力)
いつも通り過ぎるばかりなのでどんなところか覗いていました。

10 真っ白な蒸気があちらこちらから音を立てて噴出しています。


11 ちゃんと受付があって発電所の中を案内してもらえるのだそうです。
このときはぼくらを含めて4名の観客を案内していただきました。


12 後方の構造物はクーリングタワーで2百数十度の高熱の蒸気でタービンを廻し
最後に冷却してまた少し離れた地下に戻してやるのだそうです。
あいにく曇っていましたので屋上の丸い煙突状のところから濛々と吹き上げる蒸気が見えません。


13 タワー室に上から散布された熱水が冷やされて落ちているところ。
下は水深3mのプールだそうです。


あとは久住山の周辺で名水の「男池(おいけ)」の水を汲んで、土産物屋でカモのモモを焼いてもらって
ほんものの100%キビ団子を頬張って・・・

14 鴨のモモ焼き400円、意外と大きいのです、黍団子は一串80円。


15 今、作付け中なので中に入れてくれませんが昨年はひまわりととうもろこしを植えていました。
小さいけど九州のパッチワークの丘だ。


16 これは車の中に放り込んでいた京セラLYNX70で撮ったのですが、経年変化で鏡筒の横から光線漏れ
右側の白いところがそれです、キタムラで500円の教材用を買って7年ほど使ったのでもうおさらばしてもいい時期です。


17 この久住山の大自然の中で放し飼いの養鶏をしている甥っ子が居ます。
その奥さんです。忙しい最中に突然お邪魔してお騒がせしました。
END
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