126カートリッジフイルムのRollei A26

インスタマチックフイルム(126)

ネガカラー自家現像テスト


 126カートリッジフィフイルムをご存じない方も結構いらっしゃると思います。コダックが1963年(昭和36年)に発表した
マガジン・ポンのカートリッジフイルムです。
フイルムサイズは35mm幅なのですが片側にだけ一齣ごとのパーフォレーションがあり裏紙付きで27mm角のスクエアフォーマットの画面です。
その後1972年に発売された良く似たパッケージ構造の110フイルムの方は割と良く知られていて
今でもそのフイルムは大きいお店では販売しています。

 意外と短命だった126フイルムの時代です、いまカメラ自体はほとんど使われることなく埋もれ去っていくのでしょうか。
数年前、イタリヤでこのフイルムがまだ生産されていると知り24本を入手しました。
今手元に2003年10月に期限の切れたフイルムが残っています。

 実はカラーネガフイルムの自家現像を試みていますので期限切れのこのフイルムをテストしました。
全くの薬品音痴なのでJFCと言う会の友人に手取り足取り教えていただいていますが、期限切れのフィルムで試験したところ
意外とうまく行ったのでそのご報告と言うのが主な話題なのです。

 JFC のSCRさん、本当にありがとうございました。
何度も失敗して大変なご迷惑をおかけしたにも拘らずいやな顔も見せずに泥沼から引き上げていただいてありがとうございました。

 原因のひとつにフォトショップのカラー初期設定を何かの都合で弄くってそれを保存してしまったのでこれも原因のひとつでした。
あとは現像中の温度管理の不手際ですね。
大判のシノゴを皿現像する時に手を突っ込んだりするので温度管理が不十分になってしまいました。

 今回の現像テストでは現像主剤CD-4を規定より50%UPしたままでの試験でありまして完全ではありませんがご勘弁ください。

 さて、コダックの126カメラも数台ありますが物凄く重たくて使う気にならなかったので軽快なローライA26を使いました。
このカメラは少し大きなタバコのサイズでレンズを収納した時はなんの出っ張りもなくポケットに収納でします。
そして、使う時には横を引っ張ると突然90度横のレンズがバネ仕掛けのように飛び出しフイルムがチャージされて撮影が出来ます。
また、しまいこむ時には、あるいはもう一度チャージする時は引き出したボデーをそのまま押し込むと一舜レンズは引っ込んで
レンズカバーもしまってしまう、まるで亀さんのように可愛いカメラなのです。

 

左は収納されたA26とフイルム、パッケージ                    引っ張り出した状態。

ワンアクションでレンズカバーが開きファインダーと赤いシャッターボタンが顔を出します、このとき一齣巻上げが完了しますが
シャッターを押さずに蓋をしても次に巻き上げる動作はありませんのでシャッターチャンスがなかったらまた仕舞い込めるのです。


これは2コマ分を取り込んだもので一番下のSAFTY FILMの文字の右側に裏紙も含めた穴が穿ってあります。
そして駒間には黄色の印刷が既にされていて自動現像機の識別をしやすく工夫されています。
明るい逆光と室内の様子ですが自動露光も正常に働いているようですね。


1 村の新年宴会で真正面に座った裕樹くんとそのお子さん。
  ちょうどカラーテストみたいなシャツを着ていましたので。


2 新年宴会を開いた田舎の料理屋の大女将、カメラを向けたら「恥ずかしい」だって、90歳台のおばあちゃんです。


3 暗いところですがまあ何とか。


4 料理屋さんのトイレの窓、外はちらちらと雪が降っていました。


5 あ、これは写真集団サザンクロスの仲間。うしろの冷蔵庫は印画紙の保存庫です。

1枚目を除いて上のほうに虹がかけたように横にたなびく線は期限切れのフイルムのせいか現像液をケチった為か不明です。

END

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