APEX105(MINOLTA)の試写


先輩カメラマニアから頂いたジャンクの中に妙なカメラが入っておりました。
一時期流行ったエルゴデザインとでも言うのでしょうか?
なんとも奇妙でしかも意外と手に余るでかいカメラです。


MINOLTAがこのカメラを世に出したのは1990年頃のようです。
この時代にたくさん作られた ZOOM35-105のAFカメラではありますが・・・
おかしな機能がいっぱいついていますね、
レンズシャッターなのにTTLオートフォーカス(これはTTLメカニズムのわかる人には驚きの機構ですよ)
つまりレンズシャッターとは云いながらTTLオートフォーカスを実現させるために1眼レフなどのようなフィルムの直前に
2個目の遮光板がありこれが光線を遮っており、シャッター兼用の絞りがレンズの中間に配置してあります。
AF測距中はフィルム直前の遮光板の前に配置された小さなミラーで光線を折り曲げ、
もう一度折り曲げて、レンズを通しAFセンサーにまで導いているようです。
いよいよシャッターを押すと絞り兼用のシャッターは一度閉じて、
次にミラーをくっつけたフォーカルプレンシャッターは完全に開いて
再度レンズシャッターが開いて閉じる昔のレンズシャッター1眼レフのようなシャッター機構。

とても口で説明できる機構ではありませんし、聞いただけでは絶対理解できない、そんな妙な機構を満載したカメラなのです。
それとAF機構も半端じゃなくて
レンズシャッター機なのにTTLオートフォーカスなんですね。エライ
さらにAPZが連動し動体予測AF機能ももっているらしい。エヘン

ただ、このカメラのスイッチを入れてファインダーを覗いた人は誰でもアッと驚くこと間違いなし。
理屈も何もありません、ファインダーにオメメをくっつけた時点で

撮影するのですか?「旦那様」というわけでかってにAFが作動します。
「旦那様」はシャッターボタンを半押しをしなくてもいいのですよ(ファインダーに眼をあてがうだけ)。
ついでに、その焦点距離の被写体でしたらこのくらいのズームですか?「旦那様」
と云う事で今度はズームが勝手に働いてくれます。
「旦那様」が遠くの風景の中の一人の人物を写したいと思っていても大奮発でぜーんぶの景色を写しましょう。
え?お嫌でしたらこれくらいはどうですか?と「旦那様」の戸惑いの瞬きを検知するのか?(そんなわけない)
今度は勝手にズーム・インと来たもんだ。

もうひとつ、ぼくは普段は眼鏡をかけてファインダーを覗くのですが・・・
ふと裸眼でファインダーを覗いてビックリ・・・
ズームするたびに目玉を吹いてくれるのです???
アイピースあたりからカメラの中の空気がズームの度にスースーと吹き付けてきますので
裸眼の方は目薬を用意しないとオメメが干からびちゃいますよぉ〜



ピントもズームもあなた任せのはずが、ズームだけはこちらに権限を任せて欲しいなぁと思った駒がほとんどです。


1 先ずは自家現像のカラーネガ・JX400です(カメラのAPZ=オートアドバンスド、ズーム任せ)。
動体予測オートフォーカスも効いているってコトかな?



2 このズームは「旦那様=オイラ」が主導権



3 熊本県植木-国道3号線沿い、昔から通りすがりに気になっていたのでついに撮影のために車を止めました。
修理工場の部品取用の機材でしょう。このあたりにはまだ健在で走っている車がいます。


4 これはクロガネ号?



5 「愛」?「ケンとメリー」?のスカイライン? 電気自動車?



6 材木屋だったのでよくお世話になったマツダの丸ハンドル。



7 いたわしや



8 みんな丸ハンドルですからわりと新しいバージョンです。



9 マツダ・・・だった



10 ここにはお城のマークがついていたような気がしますね。



11 最短距離はこれくらい?完全お任せモード



12 姉の家の下のクヌギが全部伐採される現場



13 姉の家の縁側から見る根子岳、
手前の落葉しかかった邪魔な枝がクヌギですがこのあと全て伐採されてすっきり爽やか。
一番右手の尾根の樹木の一部は姉の家の財産らしいですがおそらく伐採許可は下りないでしょうね。

さて、やはり「凝っては思案にあたわず」とか、言う言葉があったような気がいたします
END
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